後松前藩時代(一八二一-五四)の村役人で現在判明している者について『嘉永七甲寅年(一八五四)三月六ヵ場所神社庵室其他書上』によれば、次のような役人の名が記されている。
尻岸内持 日浦 小頭 助五郎
尻岸内 頭取 利喜松
小頭 福太郎
百姓代 平四郎
尻岸内持 古武井 小頭 半兵衛
尻岸内持 根田内 小頭 乙右衛門
尾札部持 椴法華 小頭 三次郎
尾札部持 木直 小頭 安右衛門
尾札部 頭取 与五左衛門
小頭 藤藏
御百姓代 嘉太郎
尾札部持 川汲 小頭 重兵衛
またアイヌ人関係の村役人としては『天保九年御巡見使要用録』によれば「ヲサツベ乙名(おとな)・ヘンケイ・五十二才位・小使・シコラン・三十八才位」の記録が残されている。