出張所の設置

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 このような状況の中で開拓使は地方行政が村々にまで浸透するように管轄地内の要地に出張所を設置することに決定し、この方針を受けた函館支庁は茅部郡下の次の三個所に出張所を開設した。
◇戸井出張所
・明治五年十月出張所開設--明治九年五月二十五日分署設置--明治十年四月五日分署廃止。
・開所時の管轄地、小安村、戸井村、尻岸内村(明治六年一月二十日から椴法華、戸井出張所管轄下となる。)
 なお、戸井分署廃止後は、明治十年四月より尻岸内村副総代増輪半兵衛が一村事務を取り扱い、明治十一年七月からは、小安戸井村副総代、飯田東一郎が事務を担当した。
 
出張所吏員(戸井)

年 代   氏 名
明治五年 在勤等外一等 高橋 六蔵
明治六年 在勤等外一等 大島  弼
明治八年二月 在勤等外一等 渡辺 光友

砂原出張所
・明治五年二月出張所開設--明治八年三月七日砂原出張所廃止。
・開所時の管轄地域・掛澗村、砂原村、鹿部村、熊村、臼尻村、尾札部村(椴法華ははじめ尾札部村の枝村として砂原出張所の管轄下に属する)
 
◇森出張所
・明治五年七月森出張所開設--明治九年五月二十五日分署設置--明治十年四月五日廃止。
・開所時の管轄地域・森村、尾白内村、鷲ノ木村、宿野辺村。

戸井村出張所印(明治六季戸井往復,北海道蔵)