〔戦後の農耕開拓のあゆみ〕

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昭和21年       公有林湯ノ川事業区、現在の鹿部事業区内に、大舟林業殖民地が設定される 面積
           一〇、八六一三町に五戸入植
  22年       臼尻村産業道路開削計画を北海道・国に陳情
  23年10月3日   城岱・万畳敷原野開拓期成会設立(委員長佐々木亀田村長ほか委員二三名、会場亀田
           村役場)
    10月22日   同請願書提出(渡島支庁長・北海道・函館林務署・道議会)
    11月4日   渡島支庁富田課長ほか城岱・万畳敷原野開拓予定地調査
24年5月25~26日   男爵薯原種試作圃場経営(小屋新築、笹刈、開墾二反歩)
  25年3月    「万畳敷・城岱高原の資源開発」が道開発計画に組み込まれて脚光を浴びる
    5月     万畳敷山火事発生、一三日から一五日まで延焼、焼失面積七一八ヘクタール、被害材
           積四、五〇〇立方メートルに及ぶ。消火のための動員延四、〇〇〇人余
  26年7月5日    函館市臼尻村間産業道路並に農地開発促進期成同盟結成(函館市・亀田村・臼尻村、
           委員長近江政太郎)
           函館市亀田村両農業協同組合と臼尻村が提携して万畳敷城岱開拓計画を北海道に陳情
    8月1日    万畳敷原野開拓後援会結成(亀田村赤川地区・会長本谷勝太郎)
      15日   札幌通産局高橋、鈴木技官調査打合せ
    9月10日   平塚常次郎、赤川小学校にて開発について講演、城岱入口まで視察
    10月6~7日  馬鈴薯掘り、反収二〇俵
      23日   北大手島博士一行二七名現地調査(土質・農耕の可否)
      29日   函館建設部種田技術長ほか現地視察
    11月3日   産業道路(予定地)踏査の記事「函館新聞」に掲載される
    12月12日   道開拓計画課越後技官打合
  27年1月5日    函館建設部産業道路開削計画発表(二七年度赤沼より城岱まで六キロメートル)
           自作農創設特別措置法により農地を解放
    6月21日   農作物試作圃作況調査及び気象状況調査のため気象観測所設置(風速・最高最低気温
           ・雨量計)
    8月11日   気象調査を磯谷川発電所係員に依嘱。一〇・三〇観測終了
    12月24日   万畳敷原野開発の記事「北海道新聞」に発表される
      27日   亀田・臼尻間産業道路開削工事促進について道議会本会議に採択される
28年5月21~22日   万畳敷原野農作物試作圃設置(馬鈴薯ほか一六種類)
  6月11~12日   渡島支庁長ほか一四名、亀田・臼尻間産業道路開削予定地並に城岱・万畳敷原野視察
  7月14~15日   道有林課長、開拓計画課次長、林政課長、函館林務署ほか二〇名現地調査
  9月21~22日   万畳敷道有林境界確定調査(道林政課多田、道有林課中村、開拓計画課越後三技師、
           函館林務署三名、臼尻・亀田村側五名)
    12月11日   万畳敷買収予定地公告(北海道知事)
           農地とすべき土地  三七七町二反八畝二四歩
           附帯地        一〇町七反三畝一二歩
           計         三八八町〇反二畝 六歩
  29年6月16日   万畳敷原野開拓予定地地形測量、三八八町、道路磯谷側より四キロメートル
    6月24日   万畳敷原野買収予定地境界測量実施
  30年       万畳敷買収予定地地形測量
  38年10月     万畳敷大規模草地改良事業計画とその調査附図を北海道に提出する
  39年6月25日   渡島支庁町矢野康、南茅部町長米田陽ほか万畳敷開拓促進の関係者一行、現地踏査
  42年3月     旧農耕地を農地法第八〇条の規定により、開拓不要地として国より北海道が買受ける
           面積三八四、八一五二ヘクタール金額一、一六四、一六〇円
  43年4月26日   新規大規模草地改良調査地区選定申請書提出(函館市ほか五町村・亀田町・七飯町・
           鹿部村・南茅部町)
    7月17日   万畳敷開発期成会結成(会長南茅部町長米田陽)
    7月19日   道副知事、道関係部課長に草地開発を陳情(渡島支庁長・期成会長)
    9月24日   団地内北電社有地の買収交渉をはじめる
  44年2月17日   選定農林省協議(道・開発局・函館開建・南茅部町助役)
    4月23日   国より道あて「選定」通知(五月二〇日道より支庁へ、五月二三日市町村(通知)
    5月     函館開発建設部、万畳敷地区大規模草地改良計画概要表提示
    7月17日   万畳敷地区草地開発推進協議会発足(期成会解散)、会長南茅部町長米田陽
           構成(函館市・亀田町・七飯町・大野町・松前町・森町・砂原村・鹿部村・南茅部
           ・椴法華村・尻岸内町・戸井町)一市八町三村
           事務局、金銭出納(渡島町村会事務局)事務総括(支庁農務課畜産係)事務補助(南茅部
           町鹿部村)
           昭和四四年より北海道開発局函館建設部により三ケ年計画で調査開始
    9月24日   国営規模七〇〇ヘクタールの目標達成には亀田町の強い要望もあり、城岱原野(道有
           林)三〇〇ヘクタールを事業対象地域に包含、拡大する方向で函館開建と協議
  45年1月15日   昭和四四年度万畳敷地区大規模草地改良受託調査書を(支庁経由)道に提出
    3月     万畳敷地区草地改良基礎調査報告書(北海道開発コンサルタントKK)成る
           「小規模飼養と集団飼養方法を適当とする」と結論される
           万畳敷地区大規模草地改良調査計画を関係市町村と促進し、北海道開発局と協議(万
           畳団地・岩戸団地計八三四ヘクタール)
    10月     岩戸団地内北海道電力所有地三七五・五ヘクタール買収内諾(昭和四六)
  46年5月     昭和四六年度草地開発調査費一四、〇〇〇千円決定
    7月1日    南茅部町共同肥育センター構想案
    7月2日    万畳敷開発促進事務で札幌出張の帰途、南茅部町長米田陽、ばんだい号墜落事故に
           遭い殉職
    11月     岩戸団地内南茅部町有林一〇八・五ヘクタールの買収予定の件町議会決定
  47年       経済部に地域開発室を新設し万畳敷地区草地開発等の計画化を促進する
           調査費一年延長し調査終了、昭和四八年度全体設計一部事業着工のため道開発局対農
           林省ヒヤリング終了
    7月     万畳敷(採草)、岩戸(放牧)の開発と利用について南茅部・鹿部両町村は、北海道農業
           開発公社に一括全面委託する件町議会に資料を提出
    9月28日   万畳敷地区計画表を道知事に提出
  48年1月     北海道開発局策定になる万畳敷地区国営草地開発計画基本諸数値表の提示をうける
    3月     同局「国営草地開発計画書(案)」なる
    10月30日   農業開発公社の方針、北電用地の買収価格の交渉を一時見合わす
  49年
  50年
  59年       北海道開発局(函館開発建設部)、渡島東部広域農業開発基本調査三か年事業による万
           畳敷開発基本計画策定に着手
           対象面積  函館市 七飯町 大野町 戸井町 鹿部町 南茅部町  一市五町
           四、〇九二ヘクタール、二、五六四ヘクタール、一、〇四一ヘクタール、九三五ヘク
           タール、二、五四三ヘクタール、三、四一一ヘクタール、一四、五八八ヘクタール
  60年3月     函館開発建設部「万畳敷地区開発方向概定調査業務報告書」(昭和五九年度)
    9月     新エネルギー総合開発機構NEDOによる万畳敷地域附近の地熱開発調査が三か年計画で
           始まる
           大舟林道と函館市界の道有林、松倉林道地点より万畳敷、袴腰への林道開削工事すすむ
  60年3月     函館開発建設部「万畳敷地区開発方向概定調査業務報告書」(昭和五九年度)なる
           ネド「地熱開発調査」(第二年次)
    7月     万畳敷農業開発に関する意識調査(兼業農家二一六戸、専業一戸)実施(入植希望者二五
           名あり)
    12月     函館開発建設部「渡島東部地域開発計画策定調査概要版」なる
  61年2月     函館開発建設部「万畳敷開発計画構想」なる
           ネド「地熱開発調査」(第三年次)
    8月8日   「第一回広域農業開発調査、開発構想検討会」座長・北大教授天間征

地熱開発調査スタート (毎日新聞/昭和59.9.15)


泣面山を望む万畳敷ボーリング地点


大船地区地勢調査現場


地熱開発促進調査 南茅部地域 調査位置図