広域消防設置に伴い、亀田郡戸井町・尻岸内(恵山)町・椴法華村、茅部郡南茅部町・鹿部村(町)・砂原町の四町二村をもって一署を構成することになる。
昭和四九年四月、関係町村は町村議会の議決を得て、渡島東部消防事務組合を設置、本部を南茅部町に置く。同四月七日、消防議会を設置して消防予算の審議、議決をおこなっている。
本部 一、消防署 一、支署 五、分遣所 三をもって、北海道知事より危険物行政事務を引き継いだ。
初代消防長仲村由太郎・南茅部消防署長前田利臣が就任した。
昭和五六年二月、本部に一課(管理課)をおき、次長を課長とし、二係制(総務係・消防係)となる。
消防は火災の消火を任務としているが、明治期の消防組創設以来、町村の治安のため災害時には度たび町村長や駐在所の警官と共に行動し、時には生命がけで火急の場に臨んで人びとの救難の役を果たしている。
火災の略年表と自然災害の略年表を別表に記しているが、災害火災件数の何倍も多くの予防・見回り・後始末など、自家をも顧みず出動した。また、火急の時に処すため常に緊急の訓練を行い、訓練参加も大切な組員・団員の任務とされている。