学校の校長先生がかわった時に、仕事の量の見直しが行われて、いそがしい時期の地いきの行事は取り止めになりました。
さいきん住宅地がふえているから、大きなとんどは作りづらいね。広くて安全な場所をさがすのに苦労しているよ。
みんなをまとめてくれていた人が体調をくずしてしまってね…。それ以来、段どりが進まなくなっちゃったんだ。やりたい気持ちはあるんだけど…。
年寄りだけでとんどをつくるのは大変なんだ。子どもが少なくなって、とんどをする楽しみも無くなってきたね…。数年後に無くなっていても、おかしくないね。
昔、とんどをつくるための竹が足りなかったことがあったんだ。その時はとなりの集落の人から分けてもらったよ。とんどに使える竹が、いつもあるわけではないんだ。
昨年は、用水路を守るためのビニールがとんどの火の粉でとけてしまってね…。だから今年はビニールから遠い別の田んぼでやることにしたんだ。
とんどは灰も飛ぶし、火の粉も散るし、音も大きから、とんどのことをよく思ってない人もいるんだ。とんどのことをもっと理解(りかい)してもらえるといいな。
ある自治協議会は、小学校でとんどを復活させるとき、地いきの人たちの理解をえるためにすべての家をたずねてまわったらしいよ。とんどを続けていくためには、まず住んでいる人の理解が必要なんだね。