図44に
温泉の水素イオン濃度(pH)を示した。
津軽平野南部地域の
温泉は、中性泉からアルカリ泉である。平賀町北部から田舎館村・常盤村・浪岡町付近ではアルカリ泉であり、地表水系の
浅瀬石川水系にオーバーラップする
地下水系が考えられる。
弘前市街地および弘前市東部では弱アルカリ泉で
大和沢川水系に、また、平賀町南部では弱アルカリから中性泉で
唐竹川水系にオーバーラップする
地下水系が認められるが、やや不鮮明である。
平川・
岩木川水系にオーバーラップする
地下水系は認められない。このことは、
温泉水の流動に関して両水系は関与していないといえる。
図44 温泉の水素イオン濃度分布(pH)(5万分の1津軽地域広域市町村圏図〈国土地理院承認番号 平元,東複第8号〉を使用)