目次
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新編弘前市史 通史編3(近世2)
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第8章 藩政期の文化
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第三節 宗教と信仰
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二 寺院
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(六)曹洞宗の寺院
宝泉院
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宝泉院
(ほうせんいん)は、「
長勝寺並寺院開山世代調
」によると、初め中畑村(現市内)にあり、その後、鬼沢(おにざわ)村(同前)、
弘前城
下へ移転したとする。「
曹洞諸寺院縁起志
」は、鬼沢村に創建したとする。
岩木山
中腹の赤倉には鬼が住み、村民のために農業
用
水を引いたという。『
新撰陸奥国誌
』は、この
用
水を宝泉、村名を鬼沢としたことから、この寺の山号赤倉山、寺号
宝泉院
もこれによって名付けられたとする。慶長年間(一五九六~一六一四)に
長勝寺構
の中に移った。