宝泉院

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宝泉院(ほうせんいん)は、「長勝寺並寺院開山世代調」によると、初め中畑村(現市内)にあり、その後、鬼沢(おにざわ)村(同前)、弘前城下へ移転したとする。「曹洞諸寺院縁起志」は、鬼沢村に創建したとする。岩木山中腹の赤倉には鬼が住み、村民のために農業水を引いたという。『新撰陸奥国誌』は、この水を宝泉、村名を鬼沢としたことから、この寺の山号赤倉山、寺号宝泉院もこれによって名付けられたとする。慶長年間(一五九六~一六一四)に長勝寺構の中に移った。