昭和53年(1978)度

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80シーズン目

【協会】 公認コーチ制度導入 日本協会日本体育協会と連動してコーチを公認する制度を立ち上げた。目的は安全対策を含めて資質の高いコーチを多く養成することにある。将来は日本ラグビー協会と日本体育協会で実施するコーチ研修会に参加、講義と実技の試験に合格した公認コーチでないと、国体の監督として認められないようにする方針である。/関西府県対抗始まる 5月のゴールデンウイークに第1回関西府県対抗大会が天理で開催された。
【代表】 フランス代表初来日 No8バスティア主将率いるフランス代表が来日、見事なシャンパンラグビーを披露した。ドスピタル、ダントラン、パパランボルドのFW第1列をはじめ、FLジャン・ピエール・リブ、SHジェローム・ガリオン、CTBロラン・ベルトランヌ、フランソワ・サンガリ、FBジャン・ミッシェル・アギールらのスーパープレーは忘れられない。テストマッチは16−55、その他日本選抜が10−61と18−90、九州代表が3−37で敗れている。
★601978.9.23日本代表16−55フランス代表国立競技場

アジア大会に6連覇 11月16日から27日にマレーシアのクアラルンプールで行われた、第6回アジア大会に日本代表は6連覇を達成した。
★611978.11.25日本代表16−4韓国代表ムルディカ競技場

【選手権】 釜石7連覇のスタート 第16回日本選手権では、新日鉄釜石日体大を24−0で圧倒し、2年ぶり2回目のチャンピオンとなった。この年から釜石の前人未到の7連覇がスタートする。
【大学】 日体大が9年ぶりに大学王座へ 第15回大学選手権では日体大が、決勝で明大を倒し、9年ぶり2回目のチャンピオンとなった。/対抗戦は日体大、リーグ戦は国士舘大 第49回関東大学対抗戦は、日体大が8勝1敗で9年ぶり2回目の優勝。第12回関東大学リーグ戦では、国士舘大が5勝1分1敗で初優勝を遂げた。/関西は同大、九州は福岡工大が優勝 第50回関西大学リーグ戦は同大が、7戦全勝で3年連続28回目の優勝。/九州は福岡工大が第2回リーグ戦に5勝全勝、第28回大学大会でも70−3で鹿児島大を下し5連覇、9回目の優勝を遂げた。/早大60周年記念式典 早大は5月7日、大隈会館において創部60周年記念式典を行った。記念出版として「早稲田ラグビー六十年史」を昭和54年3月31日に刊行した。/筑波大交流試合出場辞退 筑波大は茨城県議選挙違反に部員が関わった責任を取って、交流試合出場を辞退、対抗戦5位の早大が繰り上げ出場となり、リーグ戦1位の国士舘大を破って大学選手権に出場した。
【社会人】 新日鉄釜石が優勝 第31回社会人大会では、新日鉄釜石が15−3で三菱自工京都を破り、2年ぶり3回目の優勝を果たした。/関東は三洋の3連覇、関西はトヨタと三菱京都、西日本は八幡 第19回関東社会人リーグは、東京三洋が36−16でリコーを破り3年連続5回目の優勝。/第21回関西社会人Aリーグは、5勝1敗でトヨタ自工(3年連続4回目)、三菱自工京都(3年ぶり3回目)が双方優勝。/第7回西日本社会人リーグは、新日鉄八幡が7戦全勝で2年連続で5回目の優勝。
【地域】 三地域対抗が11年ぶりに復活 11年ぶりに三地域対抗が復活した。第22回の三地域対抗戦は関東代表が関西、九州を破り9回目の優勝を遂げた。/第33回の学生東西対抗戦は関東が41−13で関西を下した。/第29回朝日招待は九州代表が23−15で学生チャンピオンの日体大に勝利を収めた。
【その他】 地区対抗は福岡大、教育系は宮崎大が優勝 第29回地区対抗大会は福岡大が32−18で岩手大に勝ち3年ぶり4回目の優勝を飾った。第14回教育系大学大会は宮崎大が42−13で高知大を下し5年ぶり2回目の優勝を遂げた。/高専は佐世保工専が初優勝、高校は国学院久我山高が優勝 第9回高専大会は佐世保工専が13−0で神戸市立工専を破って初優勝。第58回の高校大会は国学院久我山高が黒沢尻工を40−6で下して3年ぶり2回目の優勝を遂げた。/国体は成年が群馬、高校は岩手と秋田が優勝 第33回長野国体は飯田市で行われ、成年は群馬県(東京三洋)が三重県(本田技研)を73−0の大差で破り優勝。高校Aは岩手県(全岩手)が21−12で東京都(全東京)を破り、Bでは秋田県(全秋田)が29−10で埼玉県(全埼玉)を破ってそれぞれ優勝した。教員の部はこの年から廃止された。
【国際】 NZタラナキ州代表来日 昭和54年3月25日にNZの強豪タラナキ州代表が来日、ノンテストで日本代表とだけ1試合対戦した。オールブラックスのキャプテン、No8グレアム・モーリー、SHラバリッジを中心にタラナキは猛烈なパワーとスピードで日本代表を20−66と圧倒した。日本も5トライをあげたがゴールキックが一つも決められなかった。/日本A代表が昭和54年3月からNZ遠征(1勝2分5敗)を行った。/4月に日大カナダ遠征を行った。/5月、早大韓国遠征(1勝2敗)を行った。/慶大が昭和54年3月にNZ遠征(4勝2敗)を行った。/高校代表海外遠征 54年3月に第4回高校日本代表イングランド遠征(3勝1敗)を実施した。