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エルム会など

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 黒百合会が発足した翌明治四十二年、長谷川昇工藤三郎上野山清貢らの青年画家がエルム画会を結成し、毎年展覧会を開いた。このほか洋画家林竹治郎に指導された札幌中学の霞会緑星会、菅原翠洲の指導を得た北海道師範学校の野馬会北海中学校団栗会と、青年美術家の白楊画会が、大正三年に札幌連合洋画展覧会を開催し、大正八年に三岸好太郎俣野第四郎らがアネモネ会をつくり、同年十一月に展覧会を開いた。こうして札幌の美術活動はこの時期にさかんとなり、大正十四年北海道美術協会(道展)結成の大きな柱となった。