表8.勧進能の見物人数と関札数(元禄14年) |
日 付 | 見物人数 | 関札数 |
4月19日 | 1,300 | ― |
4月21日 | 1,600 | 1,302 |
4月22日 | 1,800 | 1,674 |
4月23日 | 1,900 | 1,708 |
4月24日 | 1,600 | 1,500 |
4月26日 | 1,700 | 1,508 |
4月28日 | 1,000 | 868 |
計 | 10,900 | 8,560 |
注) | 「国日記」元禄14年4月より作成。 |
ところが、諸経費が予想以上にかかったことから、能役者より追加二日間の興行願いが出されて認められた。この二日間の見物数は記されていない。勧進は本来は寺社の復興のために行われるが、この時の興行で得た利益がどこへ寄進されたか、また、江戸から来た能役者が加わった能の演目も明らかでない。この興行は藩主・家老まで報告されていることから、藩庁の強力な後援で行われたことがわかる。