目次
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新編弘前市史 通史編3(近世2)
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第8章 藩政期の文化
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第三節 宗教と信仰
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二 寺院
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(四)浄土宗の寺院
天徳寺
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天徳寺
(てんとくじ)は、「
山崎専称寺並末寺由緒記
」によれば、天文年間(一五三二~五四)、
臨済宗
の寺として創建されたが、慶長二年(一五九七)に衰微したという。「
浄土宗諸寺院縁起
」は、
弘前城
下形成により、
大浦城
下から元寺町へ移ったとする。慶安二年(一六四九)に類焼し、新寺町
貞昌寺
山内へ移転した。
貞昌寺
三世良城が
隠居
所とし、信枚へ茶道を教え、御目見
寺院
の列に加えられた。寛永十七年(一六四〇)、信義が来寺し、
隠居
料五〇石を与えようとしたが辞退し、
下屋敷
一軒を願い出たという。