目次
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新編弘前市史 通史編3(近世2)
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第8章 藩政期の文化
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第三節 宗教と信仰
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二 寺院
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(六)曹洞宗の寺院
万蔵寺
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「
長勝寺並寺院開山世代調
」によれば、弘長二年(一二六二)、藤崎村唐糸(からいと)の前(現南津軽郡藤崎町)に創建された。「
曹洞諸寺院縁起志
」には、北条時頼が衰退していた午堂教院を
臨済宗
護国寺
に改めたとか、霊台寺に改めたなどと記され、戦乱の中で衰微し、
曹洞宗
万蔵寺
に改称したことと、
唐糸御前
の伝説を伝えている。慶長年間(一五九六~一六一四)
長勝寺構
の中に移った。なお現在、
長勝寺
にある「嘉元鐘(かげんしょう)」は、
万蔵寺
にあったという。