都市計画区域内の小さな単位の地区において、それぞれの地区が持つ特性に応じた
都市環境を確保し、保全するために地区施設、
建築物、土地利用について立てる計画が
地区計画である。その計画は、昭和五十九年(一九八四)の茂森新町地区から始まり、順次決定された。その内容は表58のとおりである。
表58 地区計画決定状況 |
地区計画区域 | 当初決定 | 面積 | 用途地域 | 備考 |
茂森新町地区 | 昭和59年5月10日 | 6.3ha | 第一種低層住居専用地域 | 住宅地 |
| 弘前市告示第72号 | | | 建築物制限条例 |
千年地区 | 昭和59年5月10日 | 4.8ha | 第一種低層住居専用地域 | 住宅地 |
| 弘前市告示第73号 | | | 建築物制限条例 |
浜の町地区 | 昭和60年6月8日 | 1.4ha | 第一種中高層住居専用地域 | 住宅地 |
| 弘前市告示第93号 | | 第一種住居地域 | |
南大町地区 | 昭和61年11月28日 | 1.4ha | 準工業地域 | 住宅地 |
| 弘前市告示第193号 | | | |
小比内地区 | 平成3年12月10日 | 8.5ha | 第一種住居地域 | 住宅地 |
| 弘前市告示第234号 | | | 旅館・ホテル規制 |
弘前駅前・上土手町地区 | 平成3年12月10日 | 21.9ha | 商業地域 | 商店街 |
| 弘前市告示第235号 | | | 名称、区域等変更(H8.3.31) |
下土手町地区 | 平成5年7月27日 | 1.5ha | 商業地域 | 商店街 |
| 弘前市告示第155号 | | | |
富士見台地区 | 平成8年3月13日 | 6.4ha | 第一種低層住居専用地域 | 住宅地 |
| 弘前市告示第44号 | | 第二種低層住居専用地域 | 建築物制限条例 |
藤代工業団地地区 | 平成9年9月12日 | 20.3ha | 工業地域 | 工業団地 |
| 弘前市告示第197号 | | | |
オフィスアルカディア地区 | 平成9年9月12日 | 28.5ha | 準工業地域 | 業務団地 |
| 弘前市告示第196号 | | | |
前掲『弘前の都市計画』 | | | | |
また、各地区の計画の概要は表59のとおりである。これらの計画を大別すれば、茂森新町地区、千年地区、浜の町地区、南大町地区、小比内地区、富士見台地区の六地区が住居系、
弘前駅前・上土手町地区、下土手町地区が
商業系、藤代
工業団地地区、
オフィスアルカディア地区が
工業・業務系である。
表59 地区計画の概要 |
地区計画区域 | 地区の概要 | 決定の概要 |
地区施設 | 建築物等に関する事項 |
茂森新町地区 | 日照・落雪・緑化のスペース等が確保された低層独立住宅地として良好な居住環境の形成を図る。 | 区画道路 W=六m、L=一、六六九m | 用途の制限、最低敷地面積、壁面の位置、最高の高さ、広告物・看板、電柱・街路灯、かき・さくの制限、屋根の色彩 |
歩行者専用道路 W=四m、L=六二m |
W=六m、L=一九m |
児童公園 二箇所 |
緑地 八箇所 |
千年地区 | 日照・落雪・緑化のスペース等が確保された低層独立住宅地として良好な居住環境の形成を図る。 | 区画道路 W=六m、L一、七〇〇m | 用途の制限、最低敷地面積、壁面の位置、最高の高さ、広告物・看板、電柱・街路灯、かき・さくの制限、屋根の色彩 |
児童公園 一箇所 |
緑地 八箇所 |
浜の町地区 | 日照・落雪・緑化のスペース等が確保された低層独立住宅地として良好な居住環境の形成を図る。 | 区画道路 W=六m、L=七〇五m | 用途の制限、容積率、最低敷地面積、壁面の位置、最高の高さ、広告物・看板、電柱・街路灯、かき・さくの制限 |
児童公園 一箇所 |
南大町地区 | 都心に近接していることから、用途の混在等を防止し、良好な居住環境の形成を図る。 | 区画道路 W=六m、L=五三七m | 用途の制限、最低敷地面積、高さ、電柱・街路灯 |
小比内地区 | 住居環境を維持・保全し、良好な住宅地の形成を図る。 | - | 用途の制限 |
弘前駅前・上土手町地区 | 土地の高度利用が見込まれるJR弘前駅前地区及び上土手町地区において、良好な商業業務地区の形成を図る。 | - | 用途の制限、壁面の位置、広告物、屋根・外壁の色彩 |
下土手町地区 | 歩行者空間の創出及び良好な都市環境の形成に配慮した建築等の整備誘導を図る。 | - | 用途の制限、壁面の位置、広告物、屋根・外壁の色彩 |
富士見台地区 | 日照・落雪・緑化のスペース等が確保された低層独立住宅地として良好な居住環境の形成を図る。 | 区画道路 W=一〇m、L=六七三m | 用途の制限、容積率、建ぺい率、最低敷地面積、壁面の位置、最高の高さ、北側の斜線、広告物・看板、電柱・街路灯、かき・さくの制限、屋根・外壁の色彩 |
W=六m、L=一、二四一m |
街区公園 一箇所 |
緑地 一箇所 |
ごみ集積所 一二箇所 |
藤代工業団地地区 | 用途混在による工業環境の悪化を防止するとともに、工業団地周辺に与える騒音等の悪影響を抑制する。 | 幹線道路 W=一二m、L=一、三四九m | 用途の制限、広告物・看板、壁面の位置、屋根・外壁の色彩、かき・さくの制限 |
区画道路 W=一〇m、L=二九六m |
W=六m、L=一九九m |
街区公園 二箇所 |
緑地 二箇所 |
オフィスアルカディア地区 | 新産業業務拠点としてゆとりうるおいのある土地利用と、産業業務関連施設の集積を図る。 | 幹線道路 W=一九m、L=四六〇m | 用途の制限 |
区画道路 W=一三m、L=一、七五〇m |
W=六m、L=七〇m |
歩行者専用道路 W=三m、L=七五m |
緑地 九箇所 |
前掲『弘前の都市計画』 |