大網白里市は西部に千葉市の土気地区につながる台地・丘陵部が広がり、その東に縄文時代早期から堆積を続けた砂丘列が広がっています。市の中央部から東部を占める九十九里平野の砂丘列上の遺跡については、昭和20年代以降、九十九里平野の形成過程を解明するために研究が進められ、その中で沓掛貝塚や上貝塚、そして南飯塚遺跡などが古くから知られてきました。
また、西部の台地上には標高80mから90mの下総台地が広がっています。この地域は住宅地やゴルフ場の造成に先立ち、大網山田台遺跡群、砂田遺跡群、瑞穂横穴群、金谷郷遺跡群などで大規模な発掘調査が行われました。こうして多数の遺跡の調査結果から、本市周辺の古代の様相が次第に明らかになっています。
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