月寒川の東側、福住地区と羊ヶ丘展望台を含めた北海道農業試験場の敷地の大半をしめる台地である。月寒台地の南縁には、ハイキングコースにもなっている焼山(標高二六一メートル)とその北に続く四望台(同二二一メートル)など平坦な山頂をもつ高まりがある。月寒台地はこの丘状山の北山麓斜面が緩傾斜に転換する羊ヶ丘展望台(同一三五メートル)付近から広がり、北農試試験圃場や福住地区を通り、さらに緩傾斜になって、月寒川とラウネナイ川の合流点付近の北海道立産業共進会場や八紘学園が位置する台地へ続いている。この付近の標高は五〇~五五メートルである。
この台地の特徴は、西岡台地や清田台地が支笏軽石流堆積物からなり、かなり浸食され平坦面が狭いのに対し、浸食の度合が低く、広い緩傾斜面をもっていることと、支笏軽石流堆積物がほとんど乗っていないということである。つまり、月寒台地は支笏軽石流の噴出以前からの台地なのである。