この公園其他設営調査委員会は、大正六年に「公園ノ完成其他都市経営上前途施設ヲ要スルモノ多々」あるために設けられた。区会で選出された委員は、区会議員から阿由葉宗三郎、大滝甚太郎、久保兵太郎、阿部弥一郎、足立民治、奥山角三、区公民からは宮部金五、星野勇三、今井武七である。十月、区会議員の改選が行われたため、区会議員からの委員を改選し、阿由葉宗三郎、大滝甚太郎、長谷川哲三郎、吉田茂人、計良翁助、伊達翁記が選出された(区公民選出委員は同じ)。九年十月、区会議員の改選で、再度区会議員からの委員の再選が行われた。古谷辰四郎、坂本弥太郎、山口保三郎、奥泉安太郎、佐藤善七、木下三四彦が選出された(区公民選出委員は同じ、各年の札幌区事務報告)。
この委員会で審議されたことは明確にできないが、新聞に報道されている分を拾い見ると次のようになっている。大通逍遙地設営計画書の討議、中島公園実地視察(北タイ 大6・7・4)、北海道博覧会に使用された中島公園復旧の説明、次年度からの円山公園と大通公園の設営の件(北タイ 大7・11・5)、八年度の公園設計予算(北タイ 大7・12・23)等である。この委員会は市制施行されると他の諸委員会とともに消滅した。