位置と地勢

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青森県は本州の北端にあって、北緯四〇度から四二度に位置している。北は津軽海峡を隔てて北海道の渡島(おしま)半島に相対し、東は太平洋、西は日本海に面し、南の西半分は秋田県、東半分は岩手県に隣接している。総面積は約九六一七平方キロメートル、東西約二〇〇キロメートル、南北約一五〇キロメートルで、全国都道府県中第八位の広さである(表13)。
表13 青森県の位置・境域
広がり東西幅約200km
南北幅約150km




面 積約9,616.8km2
東端点三戸郡階上町大字道仏字小舟渡
東 経141度41分
西端点西津軽郡深浦町大字深浦字久六
東 経139度30分
南端点三戸郡田子町大字夏坂字花木
北 緯40度12分
北端点下北郡大間町大字大間字弁天島
北 緯41度33分
海岸線の延長約722余km

 本県は北に下北・津軽の両半島が各々東部と西部に突き出ており、これらの両半島によって陸奥湾が形成され凹字形をしている。
 県内地勢は、概して山地が多い。五キロメートル格子間隔で求めた平均標高図により、標高を基に特性地域を占有面積順に大別すると、中央を縦走する中央山地(平均標高一〇〇〇メートルを超える)、西部山地(平均標高五〇〇メートル)、津軽半島山地(平均標高一〇〇~二〇〇メートル)、下北半島山地(平均標高二〇〇メートル)、東部丘陵地(平均標高一〇〇メートル、一部二〇〇メートル以下)および津軽平野、青森平野の七地域に分割できる。
 また、県内のおもな河川に、西部では岩木(いわき)川がある。浅瀬石(あせいし)川、平(ひら)川、十川(とがわ)を合流し津軽平野の中央を北北西に流れて日本海に入る。西海岸地域の赤石(あかいし)川、中村(なかむら)川も北流して日本海に注ぐ。陸奥湾に入る川に、青森市内を北流する堤川、津軽半島東部の新城(しんじょう)川、蟹田(かにた)川などがある。東部では馬淵(まべち)川や五戸(ごのへ)川、相坂(あいさか)川などがあって、東流して太平洋に注いでいる。下北地域では、下北山地の東部を緩やかに南流して陸奥湾に入る田名部(たなぶ)川や川内(かわうち)川がある。
 さらに、主要な湖沼には、県境の十和田(とわだ)湖、太平洋側に小川原(おがわら)湖沼群、岩木川の河口に十三(じゅうさん)湖がある。
 これらの山地や平野あるいは河川・湖沼などの地形は、県内周辺に流入する空気の流れや天気変化に影響を及ぼし、気候変化をもたらす要因になる(図56)。

図56 青森県の地勢図