凡例

一、『新編弘前市史』通史編は全五巻で成し、本巻はその第二巻として、十六世紀後半からおおむね十九世紀中葉まで、近世津軽領の政治・経済を中心として記述した。

一、本文の記述は、原則として常用漢字および現代かなづかいを用いた。ただし、固有名詞・人名・地名および歴史用語については、この限りではない。

一、固有名詞・人名・地名には適宜ふりがなをつけた。複数の読み方があるものは、そのうちの一つを示したが、他を否定するものではない。

一、本文中の人名などには、原則として敬称は省略した。

一、年号は原則として和年号を用い、( )の中に西暦年を併記した。

一、年月日の表示については、原則として太陰暦を用いた。

一、本文中に職業や身分に関する卑称・賤称が史料表記のまま使用されている場合があるが、これは事実に基づく歴史研究に役立てるためであり、差別や卑称・賤称を容認するものではない。

一、歴史的地名は、その直下の( )内に現在の地名を併記した。

一、本文の記述にあたって、多くの資料・文献を参考にした。これら典拠は本文中の( )の中に示した。典拠について、資料は「 」内に、刊本は『 』内に表示し、頻出する資料名・書名は次の略語で表記した。

『新編弘前市史』資料編1(古代・中世編)……資料古代中世No.□・資料古代中世□頁、『新編弘前市史』資料編2(近世編1)……資料近世1No.□・資料近世1□頁、『新編弘前市史』資料編3(近世編2)……資料近世2No.□・資料近世2□頁、津軽歴代記類……記類、津軽藩旧記伝類……伝類、津軽徧覧日記……徧覧日記、封内事実秘苑……秘苑

一、典拠となった資料の所蔵機関で頻出するものは、次の略語で表記した。

弘前市立図書館蔵津軽家文書……弘図津、弘前市立図書館蔵一般郷土資料……弘図郷、弘前市立図書館蔵八木橋文庫……弘図八、弘前市立図書館蔵岩見文庫……弘図岩、弘前市立図書館蔵津軽古図書保存会文庫…弘図古、国文学研究資料館史料館蔵津軽家文書……国史津

一、本書に掲載した写真・図表および写真・図表の元となった資料の所蔵者・提供者・典拠は、巻末に一覧表にして掲載した。

一、本巻の執筆分担は次のとおりである。なお、全般にわたって長谷川成一が校閲・補訂した。

第一章 第一節・第二節 長谷川成一・工藤大輔、第三節・第四節 長谷川成一・西野隆次

第二章 第一節 長谷川成一・千葉一大、第二節~第四節 長谷川成一・福井敏隆

第三章 第一節 長谷川成一・千葉一大、第二節・第三節 長谷川成一・工藤大輔、第四節 長谷川成一・千葉一大、第五節 長谷川成一・工藤大輔

第四章 第一節 瀧本壽史・中野渡一耕・小島康敬、第二節 瀧本壽史、第三節 瀧本壽史・長谷川成一・千葉一大・中野渡一耕・黒瀧十二郎、第四節 瀧本壽史・中野渡一耕、第五節 坂本壽夫・瀧本壽史・中野渡一耕