3 YC&ACセブンズ

 
 昭和34年(1959)4月12日、YCACが主催、日本協会が後援する第1回YC&ACセブンズが開催された。私も東横百貨店チームで第1回大会に出場している。今年で52回を迎えたこの大会が、日本では一番息の長いセブンズの大会である。昭和46年(1971)度から日本協会主催、YCACの後援に変わった。平成16年の第46回大会からは『YC&ACジャパンセブンズ』と称することになった。Consolation(敗者トーナメント)は昭和39年(1964)度から行われて大会を盛り上げている。
 この大会でも新日鉄八幡[八幡製鉄時代を含む]が最多優勝を記録している。昭和39年(1964)度第6回大会から、昭和45年(1970)度第12回大会までの7連覇を含めて12回の優勝を飾っている。また「れば・たら」になってしまうが、第5回大会準決勝で八幡が日野自動車に11−13で敗れていなければ、10連覇の偉業を成し遂げていただろう。
 次いでトヨタ自動車と東芝府中の各5回、次いで三洋電機東京三洋時代を含む]、リコーYCACの各3回であり、3回以上優勝の経験があるのはこの6チームだけである。ちなみに決勝で敗れた回数はトヨタ自動車と三洋電機が各8回と群を抜いている。この両チームの大会への貢献度は抜群である。50回から52回大会に、主催チームのYCACが、セブンズの王様、フィジーのワイサレ・セレヴィをメンバーに加えて見事3連覇を果たしている。
優勝回数
12回新日鉄八幡(前八幡製鉄)
5回トヨタ自動車(前トヨタ自工)、東芝府中
3回三洋電機(前東京三洋)、リコーYCAC
2回日野自動車(前日野ディーゼル)、明治大学、早稲田大学、伊勢丹サニックス
1回エーコンクラブ、警視庁、日本代表新日鉄釜石日本体育大学、サントリーニコニコドークボタ日本IBM、三菱重工相模原、関東学院大学

 YCACの長年にわたるご支援ご協力に感謝し、以下に決勝戦の一覧を記す。
YC&ACセブンズ決勝戦一覧表(会場はすべてYCAC。第20回記念大会のみ秩父宮)
回数試合日優勝チームスコア準優勝チーム敗者戦優勝スコア敗者戦準優勝
第1回昭和34年(1959)4.12八幡製鉄34-0●日野ディーゼル(次年度から日野自動車
第2回昭和35年(1960)4.10日野自動車16-13八幡製鉄
第3回昭和36年(1961)4.9八幡製鉄21-8横河電機
第4回昭和37年(1962)4.8八幡製鉄14-10法大
第5回昭和38年(1963)4.7日野自動車8-6●三井精機敗者戦開始
第6回昭和39年(1964)4.5八幡製鉄23-3日野自動車トヨタ13-11法大
第7回昭和40年(1965)4.4八幡製鉄8-5トヨタ自工日大27-5東大
第8回昭和41年(1966)4.3八幡製鉄13-5トヨタ自工法大33-5日体大
第9回昭和42年(1967)4.9八幡製鉄21-16トヨタ自工不明
第10回昭和43年(1968)4.7八幡製鉄30-8早大東京三洋32-13●横浜国大
第11回昭和44年(1969)4.13八幡製鉄26-6早大東京三洋23-5中大
第12回昭和45年(1970)4.12○新日鉄八幡21-5トヨタ自動車不明
第13回昭和46年(1971)4.11リコー18-16日体大法大18-11エーコンクラブ
第14回昭和47年(1972)4.16○新日鉄八幡38-10早大東京三洋20-12慶大
第15回昭和48年(1973)4.8○新日鉄八幡24-22●警視庁エーコンクラブ23-6東洋工業
第16回昭和49年(1974)4.7東京三洋14-10リコー早大20-6YCAC
第17回昭和50年(1975)4.6エーコンクラブ14-12●くるみクラブ早大24-10YCAC
第18回昭和51年(1976)4.11明大24-14同大早大22-18朝日生命
第19回昭和52年(1977)4.3○警視庁16-6エーコンクラブ明大11-10●くるみクラブ
第20回(記念大会)昭和53年(1978)4.2日本代表32-18●全同大○全日大30-3●くるみクラブ
第21回昭和54年(1979)4.1新日鉄釜石14-10同大エーコンクラブ24-8リコー
第22回昭和55年(1980)4.6日体大20-6三菱自工京都エーコンクラブ22-4法大
第23回昭和56年(1981)4.5早大22-18リコー明大32-27エーコンクラブ
第24回昭和57年(1982)4.11明大30-10法大日体大28-0慶大
第25回昭和58年(1983)4.3早大20-12東京三洋筑波大18-10慶大
第26回昭和59年(1984)4.8サントリー22-14早大リコー28-10日大
第27回昭和60年(1985)4.7東京三洋34-12明大サントリー28-16慶大
第28回昭和61年(1986)3.30トヨタ自動車24-14リコー早大28-18日体大
第29回昭和62年(1987)4.5トヨタ自動車34-12同大中大24-20法大
第30回昭和63年(1988)4.3三洋電機22-16トヨタ自動車○くるみクラブ26-16大東大
第31回平成1年(1989)4.9東芝府中40-22三洋電機早大20-16日体大
第32回平成2年(1990)3.25東芝府中28-24リコーエーコンクラブ14-6●くるみクラブ
第33回平成3年(1991)4.7リコー20-8三洋電機神戸製鋼22-10慶大
第34回平成4年(1992)4.12東芝府中24-18三洋電機早大26-22リコー
第35回平成5年(1993)4.4東芝府中31-12YCAC日体大39-5大東大
第36回平成6年(1994)4.3東芝府中47-19三洋電機同大26-21日体大
第37回平成7年(1995)4.2リコー33-26トヨタ自動車日野自動車26-12●くるみクラブ
第38回平成8年(1996)4.7伊勢丹32-26日野自動車○関東学大82-7●イワサキクラブ
第39回平成9年(1997)4.6ニコニコドー42-15三洋電機帝京大29-19早大
第40回平成10年(1998)4.12クボタ24-21トヨタ自動車早大44-33筑波大
第41回平成11年(1999)4.4トヨタ自動車36-10リコー○関東学大36-7●曼荼羅クラブ
第42回平成12年(2000)4.9伊勢丹45-33トヨタ自動車同大40-26大東大
第43回平成13年(2001)4.8サニックス28-19●三菱相模原大東大50-17慶大
第44回平成14年(2002)4.7トヨタ自動車54-14三洋電機○関東学大26-12東京ガス
第45回平成15年(2003)4.6サニックス24-19三洋電機セコム31-19YCAC
第46回平成16年(2004)4.4トヨタ自動車29-12●関東学大○三菱相模原45-14慶大
第47回平成17年(2005)4.3日本IBM52-15セコム○関東学大42-14サニックス
第48回平成18年(2006)4.9○三菱相模原26-24コカコーラW日体大31-28セコム
第49回平成19年(2007)4.8○関東学大43-5東海大YCAC40-28トヨタ自動車
第50回平成20年(2008)4.6YCAC57-14東海大明大35-29大東大
第51回平成21年(2009)4.5YCAC21-12コカコーラW○三菱相模原35-7●タマリバクラブ
第52回平成22年(2010)4.4YCAC21-14東海大クボタ27-14拓大
※第20回記念大会は日本代表香港代表を招待、各チームのOBも出場を認めた。