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札幌市域の争議

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 以上のような大正期から昭和前期にいたる小作争議の全道的傾向は、基本的には札幌市域における小作争議の推移の中にも貫徹していたと思われる。
 なお、札幌市周辺部における小作争議の状況については、これを知る詳細な史料は少ない。いま『北海道農地改革史』上巻の所収史料から、石狩支庁及び札幌市の小作争議を示すと表9のようになり、昭和四年から十四年までの間に、石狩支庁では少なくとも一二六件、札幌市では三件の争議が発生したことが知られる。しかしこの時期の石狩支庁には、後に札幌市と合併する札幌村、篠路村、琴似村手稲村藻岩村豊平町白石村の各町村が含まれている。したがって、現時点での札幌市に相当する地域での争議は、もう少し多かったといっても過言ではなかろう。
表-9 札幌市の小作争議
年次石狩支庁(a)札幌市(b)全道(c)(a)
――
(c)
(b)
――
(c)
昭 48件1件79件10.1%1.3%
  571285.5
  651513.3
  7112185.0
  8182427.4
  92113376.20.3
 10233885.9
 11223765.9
 12346
 13248
 141111776.20.6
北海道農地改革史』上巻(昭29)より作成。