1
乍恐以書付奉願上候口上之覚
一当八月朔日洪水ニ付、鹿曲川満水望月宿
北側ニ而御伝馬役屋敷弐拾軒、其外裏家
並土蔵・木小屋・物置・厩等不残流失仕、相
残り候家当時軒下川筋と罷成、住居不
罷成躰難儀仕候ニ付、御領主様より御救俵
度々被下、其上当時水除普請被成下候
得共、川筋悪敷故其後ニ少々之出水ニ而
押払、只今之分ニ而者御伝馬諸御役儀
等勤兼、次ニ耕作仕付候方便茂無御座、
渡世不罷成困窮至極仕候、御慈悲を以
川除御普請被成下置候ハヽ難有奉存候、
以上、
牧野内膳正領分
中山道望月宿問屋
2
寛保二戌十一月 久左衛門 (印)
同所名主 半 兵 衛(印)
年寄 与三右衛門(印)
同 文左衛門 (印)
同 藤左衛門 (印)
同 祖右衛門 (印)
同 喜右衛門 (印)
同 庄 五 郎(印)
同 茂右衛門 (印)
惣百姓代 惣左衛門 (印)
道中御奉行
御役所様