町の文化財指定

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 昭和五三年一月、町内の四〇件の文化財(別表)を指定した。
  土偶 一  絵画 三  彫刻 六(建造物 一・木像 五)  古文書史料 五  棟札 一八
  史跡 二  樹木 四
 その後、相当数の貴重な史料が発見されている。指定された物件の中で、樹木の倒壊などによる指定解除など異動がある。
 
指定文化財
一、国指定
名 称所 在 地所 有 者指定年月日摘要
土偶茅部郡南茅部
川汲一五二〇番地 南茅部
教育委員会内
茅部昭54・6・6著保内野段丘から発見された大形の土偶で、
縄文時代後期後半の特徴をよく備え、往時の
祭祀、呪術的な生活をみるうえに貴重な遺品
である。

二、道指定
ナシ

三、南茅部町指定
名   称所 在 地所 有 者指定年月日摘   要
     
弁天島八千代橋の
茅部町字臼尻
五九五番地
臼尻小学校昭53・2・28大正四年、臼尻青年団が御大典記念事業とし
て弁天島に架橋した壮図を伝えるものであ
り、画家星路の筆により当時の弁天島風景を
伝える資料とし貴重である。
     
川汲温泉薬王殿奉
納絵馬(竜の図)
茅部町字川汲
二〇一九番地
川汲温泉ホテル
薬王殿内
山中  治昭53・2・28嘉年四年(一八五一)新井田三ほにより奉納
されたものである。松前藩士新井田新兵衛の
妻が療養のため川汲温泉へ向う旨、町奉行所
へ届出された裏付資料がある。
     
川汲温泉薬王殿奉
納絵馬(馬の図)
茅部町字川汲
二〇一九番地
川汲温泉ホテル
薬王殿内
山中  治昭53・2・28天治元年(一八六四)青木辰女によって奉納
されたものである。
北海道の数少ない絵馬の中で古さを誇るもの
であり、また絵画技法の面からも優秀である。
     
厳島神社旧社殿彫
茅部町字臼尻
一五一番地
宗教法人厳島神社昭53・2・28明治六年、厳島神社旧神殿再建に祭し、青森
佐井村、長福寺住職の筆による彫刻であり、
波と兎の図柄を配しており、本町に意義のあ
る資料で彫刻技法上優秀である。
     
奉納経神社仏閣順
拝帳
茅部町字川汲
九七五番地
小板 久弥昭53・2・28天保一二年(一八四一)川汲の小板屋久兵衛
が諸国の神社仏閣を順拝したときの御朱印帳
で郷土の歴史を解明するうえで貴重な古文曹
である。
     
飯田屋漁場文書茅部町字尾札
二二〇番地
飯田 勝雄昭53・2・28明治三九年から大正三年に至る町開祖飯田家
の飯田屋漁場帳簿一五点の資料である。飯田
屋漁場の資料が散逸している現在、郷土の漁
業史の資料として重要である。
     
ヲタハマ稲荷文書茅部町字大船
一三六番地
成田 箏吉昭53・2・28安政四年(一八五七)ヲタハマ村市右衛門が
南部より安置したときの勧請文であり、郷土
の歴史の解明研究上重要な古文書である。
     
尾札部稲荷神社文
茅部町字尾札
四七三番地
宗教法人尾札部
稲荷神社
昭53・2・28文化六年(一八〇九)の尾札部稲荷神社の勧
請文であり、郷土の歴史解明、研究上重要な
古文書である。
     
稲荷文書茅部町字大船宗教法人大船稲
荷神社
昭53・2・28文化九年(一八一二)公文所より熊名主
与右衛門にあてたもの。熊村稲荷神社に神
名を与えた文書であり郷土の歴史解明、研究
上重要な古文書である。
     
安浦駒踊り茅部町字安浦安浦駒踊り保存会昭53・2・28桧山騒動にからむ南部藩士の斗争、勝利凱旋
の様子を一連の踊りで表現したものであり、
南部地方より明治期に当時安浦地区に伝えら
れ、現在郷土芸能として、年中行事の中で披
露されている。
     
北海道建網大謀網
発祥の地及び記念
茅部町字尾札
茅部昭53・2・28天保一〇年(一八三九)飯田屋三代目与五左
衛門と小川屋幸吉は鮪漁法を図り南部の人田
鎖円蔵を招き、大謀網を試作し、黒鷲岬沖に
投網し、北海道建網漁業発祥の地となる。
     
東エゾ箱館在六個
場所臼尻会所
茅部町字臼尻
二三四-一番地
茅部昭53・2・28北海道漁業開拓功労者〓小川屋幸吉の屋敷跡
で、明治以前まで尾札部場所と並ぶ臼尻場所
が併置されていたものであり、本町の漁業を
代表する地である。
     
木直大正神楽茅部町字木直木直大正神楽保
存会
昭53・2・28大正元年、青森県より移入し、始められた南
部神楽で木直地区に定着し、年中行事の中で
披露されてきた。現在、住民の中に親しまれ
受け継がれている。
科の大樹茅部町字尾札
四七三番地
宗教法人尾札部
稲荷神社
昭和53・2・28
昭和57・8・10・
 午後2時40分倒れる
昭和60・10・
 指定解除
樹齢約三〇〇年といわれる大樹であり延宝七
年(一六七九)この地が開かれたとともに安
置された尾札部稲荷神社の神木とされてい
る。町の樹木の中で代表的な巨樹である。
     
イチョウの大樹茅部町字臼尻
一七五番地
宗教法人覚王寺昭和53・2・28樹齢約二〇〇年といわれる大樹であり寛政一
二年(一八〇〇)覚王寺の前身である龍宮庵
が創設されたときからのものと推定される。
町の樹木の中で代表的な巨樹である。
     
オンコ(イチイ)の
大樹
茅部町字川汲
二〇一九番地
山中  治昭和53・2・28樹齢約三〇〇年といわれる大樹であり川汲
泉鶴の湯開業当時の巨樹で、町の樹木の中で
は稀である。
     
「大船の杉」大樹茅部町字大船
五二六番地
茅部昭和53・2・28北海道における第一回造林事業実施の際、植
栽したもので造林事業の歴史を語るものであ
り、町の樹木の中で代表的な巨樹である。
     
伝目定作釈迦如来
坐像
茅部町字尾札
坂井  要昭和54・12・6一木造り全長二二・五センチメートル、詳細不明の
仏師目定の作といわれ、北海道南部に点在し、荒彫
り系統に属し三〇センチメートル前後の小像が多く、
笑っているような眼、小さく可愛らしい口などの
特徴がある。
     
伝目定作釈迦如来
立像
茅部町字木直山形 信芳昭和54・12・6一木造り全長二七センチメートル、詳細不明の仏師
目定の作といわれ、北海道南部に点在し、荒彫系統
に属し三〇センチメートル前後の小像が多く笑っている
ような眼、小さく可愛らしい口などの特徴がある。
     
伝目定作脇侍形菩
薩立像
茅部町字川汲茅部昭和54・12・6一木造り全長二四・五センチメートル、詳細不明の仏師
目定の作といわれ、北海道南部に点在し、荒彫系統
に属し三〇センチメートル前後の小像が多く、笑っている
ような眼、小さく可愛らしい口などの特徴がある。
     
伝目定作釈迦如来
坐像
茅部町字川汲茅部昭和54・12・6一木造り全長二〇・七センチメートル、詳細不明の仏師
目定の作といわれ、北海道南部に点在し、荒彫り系統
に属し三〇センチメートル前後の小像が多く、笑っている
ような眼、小さく可愛らしい口などの特徴がある。
     
伝目定作恵比須像茅部町字大船成田 昭治昭和54・12・6一木造り全長二三センチメートル、詳細不明の仏師
目定の作といわれ、北海道南部に点在し、荒彫系統
に属し三〇センチメートル前後の小像が多く笑っている
ような眼、小さく可愛らしい口などの特徴がある。
     
木直稲荷神社第一
号棟札
茅部町字木直
木直稲荷神社
宗教法人尾札部
稲荷神社
昭和54・12・6文化六己巳年六月二六日と記載。
     
木直稲荷神社第二
号棟札
茅部町字木直
木直稲荷神社
宗教法人尾札部
稲荷神社
昭和54・12・6文化一三乙子八月と記載。
     
木直稲荷神社第三
号棟札
茅部町字木直
木直稲荷神社
宗教法人尾札部
稲荷神社
昭和54・12・6天保七年丙八月六日と記載。
     
木直稲荷神社第4
号棟札
茅部町字木直
木直稲荷神社
宗教法人尾札部
稲荷神社
昭和54・12・6天保一二庚丑年と記載。
     
木直稲荷神社第五
号棟札
茅部町字木直
木直稲荷神社
宗教法人尾札部
稲荷神社
昭和54・12・6天保一五年甲辰歳八月と記載。
     
木直稲荷神社第六
号棟札
茅部町字木直
木直稲荷神社
宗教法人尾札部
稲荷神社
昭和54・12・6萬延元年申八月四日と記載。
     
川汲稲荷神社第一
号棟札
茅部町字川汲
川汲稲荷神社
宗教法人尾札部
稲荷神社
昭和54・12・6文政一〇丁年亥七月二三日記載。
     
川汲稲荷神社第二
号棟札
茅部町字川汲
川汲稲荷神社
宗教法人尾札部
稲荷神社
昭和54・12・6天保一四年三月吉良日と記載。
     
川汲稲荷神社第三
号棟札
茅部町字川汲
川汲稲荷神社
宗教法人尾札部
稲荷神社
昭和54・12・6嘉永三庚戌年七月と記載。
     
川汲稲荷神社第四
号棟札
茅部町字川汲
川汲稲荷神社
宗教法人尾札部
稲荷神社
昭和54・12・6安政五戌年八月と記載。
     
厳島神社第一号棟札茅部町字臼尻
厳島神社
宗教法人厳島神
昭和54・12・6文政八乙酉年七月二三日と記載。
     
厳島神社第二号棟
茅部町字臼尻
厳島神社
宗教法人厳島神
昭和54・12・6天保一二庚丑年八月と記載。
     
厳島神社第三号棟札茅部町字臼尻
厳島神社
宗教法人厳島神
昭和54・12・6弘化二乙乙七月二九日と記載。
     
厳島神社第四号棟
茅部町字臼尻
厳島神社
宗教法人厳島神
昭和54・12・6安政四丁乙七月二八日と記載。
     
厳島神社第五号棟
茅部町字臼尻
厳島神社
宗教法人厳島神
昭和54・12・6萬延元歳申七月二八日と記載。
     
厳島神社第六号棟札茅部町字臼尻
厳島神社
宗教法人厳島神
昭和54・12・6慶応二寅年八月と記載。
     
ヲタハマ稲荷神社
第一号棟札
茅部町字大船成田 箏吉昭和54・12・6安政五戌年八月と記載。
     
ヲタハマ稲荷神社
第二号棟札
茅部町字大船成田 箏吉昭和54・12・6江戸時代に記載。