みやこ町は、その名の通り九州北東地部(豊前地方)における拠点地域として、ひと・もの・ことが行き交い、古代から一貫してローカルな「みやこ」としての歴史を積み重ねてきました。記紀には「豊」と紹介され、文字通り豊かで温暖な気候・風土が特色となる地域ですが、当地にはそのことを反映した歴史・文化遺産が豊富です。この画面上でその遺産の一部をご覧いただき、この地の豊かな恵みに想いをはせてみてはいかがでしょう。
みやこの「ひと(先人の事績)」
葉山嘉樹(1894-1945)は、みやこ町豊津出身のプロレタリア文学者です。「淫売婦」「セメント樽の中の手紙」「海に生くる人々」等、社会の弱者を芸術的に描き出し問題提起する同文学の草分け的存在として知られています。
葉山に関する資料はあまり多くありませんが、「堺利彦・葉山嘉樹・鶴田知也の三人の偉業を顕彰する会」が収集・所有する30点ほど(著作や参考文献、写真等が中心)が、町歴史民俗博物館に寄託・収蔵されています。
みやこの「もの(記録・造形)」
旧小倉藩主・小笠原家旧蔵の大名家文書(文化度朝鮮通信使資料や「御当家末書」「豊倉記事」に代表される家譜や幕末維新期資料など)を中心に、旧藩士から寄贈された文書等(各種地方文書や武家礼法書など)および近代の中等教育資料(当時の教科書類・豊前育英会資料など)を含む約7,000点の史料群です。平成17年(2005)に福岡県の有形文化財に、平成29(2017)年には同資料中の「小倉藩朝鮮通信使易地聘礼資料」がユネスコ「世界の記憶」遺産リストに登録されました。
●豊前国分寺跡:
天平年間に聖武天皇の勅願により建立された諸国国分寺の一つで8世紀半ばまでには主要伽藍が完成した模様。以後様々な転変を経つつ存続し、現在の伽藍は寛文年間以降整備されたもの。
●三重塔:
寛文年間以降進められた伽藍再興の最後に成就した建物で、明治19年から10年を掛け竣工した。
塔建立の発願は当時の住職・宮本孝梁、大工棟梁は元豊津藩御大工積役の緒方義高が務めた。
みやこ町歴史民俗博物館が毎月発行している広報誌で、館の出来事や、所蔵品等について様々な情報を紹介していますが、「みやこ町遺産」について分かりやすく紹介したコラム「みやこの歴史発見伝」が好評です。
博物館のメインHP「みやこ町デジタルミュージアム( http://www.miyako-museum.jp)」のサイドメニューでご覧いただけます。
さまざまな分野からなる「みやこ町遺産=町のお宝」を、分かりやすく紹介したパンフレットです。特に小中学校の児童・生徒向けとなることを意識した編集方針により、画面は①総ルビ ②オールカラー ③クイズによる遺産の紹介等が採用されていて、大人も十分楽しめる内容となっています。
以下の4分野の遺産を紹介するものが作成されていて、自由にダウンロードしてご利用していただけるようしています。タイトルをクリックしてお好みのものをご利用ください。