山王宮

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山王宮(さんのうぐう)(現大杵根(おおきね)神社)は、「社堂縁起」によれば大同年間(八〇六~八〇九)、坂上田村麻呂が創建したが、衰退して熊野宮(現熊野奥照神社)の相殿となっていたのを、元禄十年(一六九七)、信政が再建したという。『奥富士物語』は、最勝院住職の霊夢に山王大権現が現れたことから再建したとしている。また「神社微細社司由緒調書上帳」には、古くから大杵根神社とも東山あるいは東嶽大明神とも称したという。神職熊野宮神主長利氏が務めた。神仏分離の際、仏体を廃し現社名に改称したようである。