表-1 明治2年中までのハッサム村農民(明治6年居住者) |
加籍・土地 割渡年月 | 氏名 | 明治6年における状況 | 備考 | |||
家族数人 | 宅地坪 | 耕地 畝 | ||||
安政6.8 | 浜田安左衛門 | 2 | 81 | 14 | ||
(安政4.10) | 鈴木長之助 | 4 | 104 | 12 | 明治11年冨作か | |
安政6.7 | 鈴木熊吉 | 124 | 265 | |||
八重樫直助 | 1 | 116 | 16 | 山岡精次郎引連農夫といわれる | ||
万延1.8 | 笹布源吉 | 30 | 89 | 05 | ||
明治1.6 | 坂本令宜 | 明治1年八重樫直助に譲渡 | ||||
明治1.6 | 山中勘之丞 | 明治12年坂本令宜に譲渡 | ||||
安政6.9 | 青木力蔵 | 5 | 137 | 10 | ||
慶応2.4 | 理勘吉兵衛 | 1 | 39 | 26 | ||
明治1.7 | 石塚市太郎 | 6 | 113 | 0826 | ||
明治2.9 | 成田藤吉 | 5 | 103 | 11 | ||
(安政6.3) | 河野六右衛門 | 5 | 107 | 14 | 明治11年栄太郎か | |
慶応3.8 | 笠井八五郎 | 3 | 94 | 06 | ||
(慶応3.9) | 和田吉蔵 | 10 | 62 | 24 | 明治11年亀蔵か | |
明治1.10 | 平山常八 | 2 | 48 | 16 | ||
慶応2.9 | 森山与兵衛 | 79 | 10 | |||
慶応3.9 | 轟精吉 | 2 | 105 |
1. 開拓使『札幌村十一ヶ村検地野帳』(明治6年)、および同『地価創定請書』(明治11年、道文02503)より作成。 2. 「加籍・土地割渡年月」は『地価創定請書』によったが、年月を( )で囲んだものは『検地野帳』には備考欄の名が記されており、それが「氏名」欄の後継者と思われる場合を示した。 3. 配列は原則として『検地野帳』の順によったが、坂本、山中は『地価創定請書』により関係分の下においた。 4. 坂本は明治6年~11年の間の再入地と思われるが、便宜上ここに記した。 |
なお前記以外に『地価創定請書』には、明治九年六月の割渡しとして木杣卯七、発寒小紋太、能戸岩次郎、伴六、多気安甫、規也里の六人のアイヌ住民の名があげられているが、これはアイヌの戸籍作成と関わった措置であろう。発寒小紋太はもとハッサム乙名のコモンタであり、この六人の中には、開拓使設置以前からここに居住していたものも多かったと思われる。