図2 津軽半島の地形分類図(青森県,1970より部分掲載)
津軽山地は、東北地方の中央部を南北に走る奥羽脊梁山脈の延長部にあたり、いわゆるグリーンタフ地域(2)に属し、北から矢形石(やがたいし)山・増川(ますかわ)岳・玉清水(たましみず)山・袴腰(はかまごし)岳・赤倉(あかくら)岳・大倉(おおくら)岳・源八(げんぱち)森・馬ノ神(うまのかみ)山・梵珠山(ぼんじゅさん)などが連なっている。大倉岳以北は高度五〇〇~七〇〇メートルの山稜からなり、袴腰岳ドーム(3)を形成している。南側では高度三〇〇~五〇〇メートルのやや低い山稜からなり、ほぼ南北方向の馬ノ神山ドームを形成している(写真1)。山地前縁には、平野部に緩く傾斜する丘陵および台地が発達している。
写真1 ドーム状に盛り上がっている馬ノ神山(五所川原から望む)