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(一)沿革一般
〇明治33年2月西筑摩郡に郡立実業学校設立の議あり。同年10月臨時郡会に於て乙種程度の山林学校設立の適切なるを認め全会一致之を可決す
〇同年10月29日郡立乙種山林学校設立の認可を得たり
〇同34年4月教育勅語謄本を下賜せらる
〇同年4月20日授業開始。生徒67名旧西筑摩郡高等小学校廃校合を使用す
〇同年5月15日開校式を挙行す
〇同年5月21日松田力熊校長に任ぜらる
〇同年7月19日甲種程度に変更の認可を得たり
〇同年同月実業教育国庫補助法に依り同年より向ふ5ヶ年間毎年金1,200円宛交付の旨文部大臣より達せらる
〇同年10月8日明治天皇・昭憲皇太后御真影を奉戴す
〇同年12月24日徴兵令第13条及文官任用令第3条に依り徴兵猶予1年、志願及卒業生無試験にて判任文官(はんにんぶんかん:注48)任用の件文部大臣より認可せらる
〇同35年4月実習林として西筑摩郡福島町福島区有林83町3反7畝20歩を、向ふ70ヶ年を期し郡と福島町福島区との間に地上権を設定し、地代を払はず伐期に其の所有を折半するの契約成立せり。即ち裏山演習林並に大平山演習林これなり
〇同年県費より補助として金1,500円、36年度以後は毎年金2,000円宛郡立中交付せらるゝことゝなれり
〇同年10月18日校友会報第1号を発刊す
〇同37年3月第1回卒業生28名を出す
〇同38年12月長野県会に於て明治39年より県立に変更の件可決す
〇同39年2月10日県立変更の件文部大臣より認可を得たり
〇同年2月16日県令第8号を以て学則を改正し4月1日より施行す
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〇同40年9月13日江畑猷之允校長に任ぜらる
〇同41年12月長野県通常県会に於て42年度より向ふ4年間継続事業として経費66,763円35銭を以て新築工事の件を可決す
○同43年2月5日文部省告示第17号を以て長野県立甲種木曾山林学校の位置を西筑摩郡新開村に変更の件認可せらる
〇同年10月25日本校創立10週年に相当するを以て記念として校友会雑誌を毎月一回発行の月刊となし、其の第12号を出す
○同44年11月長野県立甲種木曾山林学校を長野県立木曾山林学校と改称の件文部大臣の認可を得たり
○同45年4月福島町所在の実習地の一部を返却し、新たに新築校舎に接続の土地畑山林原野6筆合計4反3畝5歩を借地す
○同年5月10日校長江畑猷之允転職す
○大正元年8月7日安藤時雄校長に任ぜらる
〇同年10月1日西筑摩郡新開村新築校舎略竣工したるを以て、本日移転をなし移転式を挙行す
〇大正2年4月1日県令第18号を以て学則を改正す。現行の学則これなり
○同年4月中福島町所在の実習地残部を返却し、新たに校舎隣接地畑山林7筆合計2反4畝10歩を借地す
〇同年10月20日新築落成式を挙行す。同時に林業教育品展覧会並に信濃山林会総会及び同購演会を開催し盛況を以て終了す
○同年11月30日新築校舎追加建物林産製造室1棟並に附属物置1棟建築竣工す。即ち現在の建物全部竣工を告ぐるに至れり
○大正3年7月24日県令第28号を以て学則第6条、第7条、第14条乃至15条を改正す
○同年10月2日校長安藤時雄転職す
○同年10月6日教諭七宮純雄、安藤前校長の後を襲ひ(おそい:地位などを受け継ぐ)校長に任ぜらる
○大正4年10月天皇陛下御真影奉戴
○大正5年10月皇后陛下御真影奉戴
○大正6年2月6日県令第19号を以て学則第30条の2として授業料の納付を怠るときは保証人をして代納せしむとの規定を設く
○同年2月23日県令第15号を以て(注49)学則第14条末段に試験の上第2学年に入学を許可するの1項を加ふ
○同年3月2日県令第16号を以て学則第8条中学科課程並に毎週教授時数表を改正し4月1日より施行す
○同年4月中実習地として校舎隣接地田畑原野4筆合計3反17歩を借地し実習地とす
○同年12月皇太子殿下御真影奉戴
○大正8年4月4日県令第18号を以て学則第30条改正授業料
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1ケ月金1円20銭を1円50銭に改む
○同年4月10日西筑摩郡主催小学校准教員養成所を本校舎内に開催し2ヶ年継続事業とす
○同年10月22日校長七宮純雄退職す
○大正9年2月27日県令第18号を以て学則第3条改正生徒定員を凡200名とし、大正9年4月1日より施行す
○同年3月3日岡部喜平校長に任ぜらる
○同年4月1日学則改正に依り本年度より1学級を増し4学級となす
○同年同月23日県令第38号を以て本校名称の立の字を削除し、長野県木曾山林学校と改称す
○大正10年3月4日県令第16号を以て学則第30条改正授業料1ヶ月金1円50銭を金2円とし及び第38条削除寄宿料を徴収せず
○同年3月18日県令第18号を以て学則第3条改正生徒定員凡300名とし、大正10年4月1日より施行す
〇同年4月1日学則改正に依り本年度より1学級を増し5学級とす
(二)学則大要
目的 本校ハ農業学校規程ニ基ヅキ林業ニ従事セン卜スルモノニ須要ナル教育ヲ施スヲ以テ目的トス
修業年限 3 ヶ 年
生徒定員 凡 300 名
入学資格 高 等 小 学 卒 業 程 度
学科課程
(注 学科課程の表は原本ビューワ31コマ参照)
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実 習 配 当 表
(注 実習配当表は原本ビューワ32コマ参照)
(三)設 備
一、用 地
校地総面積 2町1反8歩(6,308坪)
建物敷地 950坪
運動場 1,200坪
庭園其他 2,008坪
植物園 350坪
果樹園 300坪
苗 圃 1,500坪
借地総面積9反8畝2歩(2,942坪)
苗 圃 1,934坪
蔬菜園 1,008坪
演習林 83町3反7畝20歩
二、建 物
本舘及付属建物坪数 388坪
(外 階 上 96 坪)
普通教室 5 理科教室 1
器械及標本室 3 製図室 1
校長室 1 職員室 1
事務室 1 応接室 1
図書室 1 宿直室 1
小使室 1 銃器室 1
生徒控室 1 便所 2
講堂兼雨天体操場坪数 63坪
寄宿舎及付属建物坪数 422坪
(外 階 上 230 坪)
自習室兼寝室 16 舎監室 1
応接室 1 図書室 1
娯楽室 1 病室 1
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小使室 1 食堂 1
炊事場 1 浴室 1
便所 2
農具室坪数 21坪
林産製造室坪数 28坪
物置坪数 28坪
三、教授用備品
物理器械 237点
化学器械 221点
傅物標本 920点
林業標本 168点
測量器械 352点
農具及林業器具 540点
図書類 1761点
体操器械 207点
(四)経 済
(注 経済にかかわる表については原本ビューワ32コマ参照)
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(五)在校生及卒業生ニ関スル統計
1、入学志願者及入学生調(大正10年10月調)
(注 これについての表は原本ビューワ33コマ参照)
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2、在学生年齢調(大正10年10月調)
(注 これについての表は原本ビューワ33コマ参照)
3、在学生家庭調(大正10年10月調)
(注 これについての表は原本ビューワ33コマ参照)
4、在学生通学状況調(大正10年10月調)
(注 これについての表は原本ビューワ33コマ参照)
5、通学生寄宿舎生調(大正10年10月調)
(注 これについての表は原本ビューワ33コマ参照)
6、在学者入費調(寄宿舎ニ就キテノ調)
(注 これについての表は原本ビューワ33コマ参照)
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7、在学生一人当経費調(大正10年10月調)
(注 これについての表は原本ビューワ34コマ参照)
8、在校生出身地調
(注 これについての表は原本ビューワ34コマ参照)
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9、卒業生出身地調
(注 これについての表は原本ビューワ34コマ参照)
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(6)職員名簿
(注 これについては旧職員一覧、現職員一覧ともに、個人情報保護のため掲載を控えた)
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(7)卒業生名簿
(注 これについては第1回~第18回までの卒業生名簿があるが個人情報保護のため掲載を控えた)
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(8)在校生氏名(大正10年10月1日調)
(注 これについては3学年・2学年・1学年の生徒名簿があるが個人情報保護のため掲載を控えた)
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