図3 青森県西部の主要河川と等高線図
図4 主要河川の河床縦断曲線
なお、白神山地を流れる河川として中村(なかむら)川・赤石(あかいし)川・追良瀬(おいらせ)川・笹内(ささない)川などがあるが、いずれもほぼ北流して日本海に注いでいる。これらの河川は河床勾配が急であり、河口からの流路距離は五〇キロメートル未満と短い。
平野内の等高線をみると、藤崎以北では標高二〇メートル未満で、勾配が一〇〇〇分の一以下の平坦な沖積低地(7)として展開し、特に五所川原以北は五メートル未満で、勾配が一〇〇〇分の〇・一~〇・二ときわめて低平となっている。なお、二・五メートルの等高線の配置から判断すると屏風山寄りに流路をもつ山田(やまだ)川流域を中心に低湿地帯として展開しているのが理解できる。平野最奥の弘前盆地では、三〇~六〇メートルの等高線の配置が藤崎および板柳を中心とする弧状の配置をなし、下流側に緩やかに傾斜する扇状地の様相をなしている。