口絵
第四回配本にあたって
例言
第五編 札幌本府の形成
第一章 札幌本府の建設…3
第一節 開拓使の設置と北地問題…3
一 維新政権と開拓使
維新政権の成立 新政権による蝦夷地の審議 箱館裁判所の設置 箱館府と改称
旧幕府軍の征討 開拓使の設置
二 北地対策の変転
開拓使の発足 函泊事件 外務省の北地出役案 岩倉とパークス 北地使節の派遣案
鍋島の大納言就任 沢長官、黒田次官案 東久世長官の任命
三 札幌建府の動向
東久世長官らの赴任 石狩本府論 島判官の本府建設伺 島判官の札幌本府建設着手
四 開拓使と兵部省
軍務官の会津降伏人始末 兵部省の田城国支配 兵部省支配の変転
札幌本府経営と兵部省支配 兵部省北海道支配の廃止
第二節 島判官の札幌本府建設…30
一 島判官の本府計画
本府計画 本府構想のモデル 石狩府構想への評価と風評
二 豊平開墾
豊平開墾 豊平開墾を巡る事情 豊平開墾の実態
三 島判官の本府建設の着手
本府の建設の開始 島判官時代の建設
四 昇平丸の沈没と米不足
盛岡藩からの開拓使定額米 水原県からの定額米 昇平丸の役割 昇平丸の運航
五 島判官による物資調達
石狩の米不足の状態と対策 西地諸郡からの物資調達 人足などの札幌への送り込み
東地からの調達 小貫と平田の酒田・新潟への派遣 松岡の盛岡・涌谷への派遣
六 島判官の更迭
東久世長官の上京 島判官の専断 東久世と島 島判官の転任
第三節 開拓使の体制整備と札幌本府建設…58
一 樺太分離
丸山外務大丞の樺太建議 諸外国の動向 樺太開拓使の設置
二 開拓使の諸整備
開拓使・民部省の合併論 函館産物会所の移管 黒田開拓次官の就任と開拓使
黒田次官の建議と開拓方針の転換
三 岩村判官の本府着工計画
札幌の役所の整備 札幌本府建設の中止方針 札幌の人員削減
四 十文字大主典の札幌経営
十文字大主典の札幌本府建設 物資の輸送と輸送方法の整備 新川開削
五 西村権監事の本府建設計画
札幌本府建設の復活 「札幌開府に付当使一般会計の目途」の札幌経営案
「札幌表御用取扱向等伺書」の札幌本府 西村権監事七カ条伺の札幌本府
第四節 初期移民と村落の形成…81
一 開拓使の移民政策
明治維新政府の立案 開拓使の設置と移住政策 開拓使の移民規則
周辺村落の形成と移民
二 庚午移民の入植
開拓使の移民募集 組頭坂野元右衛門 新潟での募集 移民の出発と到着
移民の編成 土地割渡しと家作
三 辛未移民の入植
移民の募集 辛未村の計画 移民の到着 本願寺移民 水沢伊達家の家臣団
領主の拒絶と開拓使支配 入地先の決定と準備 札幌への到着
四 片倉家臣団の移住
戊辰戦争と仙台藩 北地跋渉 幌別への移住 開拓使貫属への編入
移住までの経過 貫属と「心得書」 白石村への入植 手稲村への入植
第二章 開拓使本庁と札幌…117
第一節 開拓使行政と札幌…117
一 黒田清隆の開拓構想
黒田指針の具体化 黒田の初期開拓画策 黒田政策の再編成
二 開拓使の機構
開拓使の性格 開拓使の管轄地域 開拓使初期の機構 開拓使本支庁体制
三 札幌本庁の機構
初期開拓使機関の分課 札幌本庁の分局・課 開拓使官員の官等
東京出張所と札幌本庁
第二節 都市移民の招来…131
一 招募移民対策
移民扶助規則の制定 札幌での商業の発祥地 物流の拠点
松前・函館商人の招来
二 用達の招致
回漕店を開く 用達の店々
三 市街の定住状況
壬申戸籍の作成 市内の戸口
第三節 町役人体制から札幌区役所の成立…138
一 札幌の行政制度の整備
開墾掛と町役人 大小区制の導入 戸長制と札幌市中の事務 札幌区役所の成立
二 役所の位置と名称
町役人時代の執務場所 市(町)会所・区務所の位置と名称 区役所の庁舎
三 協議費と総代人制
区入費から協議費へ 総代人会の設置と役割
第四節 札幌都市計画の進展…148
一 札幌本府の建設
岩村判官の札幌赴任と本府建設計画 五稜郭の移築計画 札幌建築開始
工事請負人と諸職人の募集 町区画の開始と道路開削 町区画を示す図
『札幌区劃図』の年代考証 町区画の構想 岩村判官の区画構想
二 札幌での本格的建設の準備と御用火事
御用火事 札幌の建設と火事 辛未移民の小屋と御用火事 御用火事と町区画の変更
市中移住民の草小屋の可能性 本庁敷地等の確保 御用火事の実態
三 岩村判官の札幌本府建設経営
本府としての整備 工事の進行と工夫暴動
四 札幌会議と札幌本府建設
札幌会議 札幌会議の背景 札幌会議の開催 札幌会議の結果と影響
五 松本大判官の札幌経営
明治六年の工事縮小 明治六年の不況 明治五年の春と六年の春の相違
市中不況への対策 不況対策事業 札幌本庁舎の竣工
六 開拓使の本府札幌の整備
家屋改良計画 官宅の払下げ 町名の設定と町区画の拡大 市街と周辺村落との境界
第五節 交通・運輸施設の建設と治水…188
一 交通の整備
札幌への道路の開削 本願寺街道の開削 札幌本道の建設
周辺村落との連絡路 札幌の水運
二 水防、治水工事
豊平川の堤防 札幌の橋
三 通信施設の整備
電信網の建設 郵便 民設時代の札幌郵便局 佐藤孝郷・安親時代の札幌郵便局の整備
官設の札幌郵便局の設置
第三章 殖産興業の扶植…202
第一節 殖産政策とお雇い外国人…202
一 ケプロンの招聘
黒田建議と外国人の雇用 開拓顧問の職務内容 ケプロンの顧問就任
ケプロンの開拓構想
二 開拓使のお雇い外国人
お雇い外国人の内訳 お雇い外国人の給与と雇期 お雇い外国人の雇用
三 お雇い外国人の札幌本府論
ケプロンの調査指令 ワーフィールドの札幌本府検証 アンチセルの札幌本府論
ケプロンの札幌本府観
第二節 官園等の設置と山林政策…217
一 官園、牧場、その他勧業施設
札幌官園 果樹園 葡萄園 葎草園 養蚕施設と桑園 農黌園 牧馬場
真駒内牧牛場 札幌牧羊場 札幌養豚場
二 山林政策及び農業博覧会
開拓使の山林政策 札幌近傍の林相 山林の取締りと利用 博覧会・共進会の開催
第三節 官営工場の設営…236
一 官営工場設置の方針
ケプロンの進言 開拓使の方針
二 工業局管理工場
蒸気木挽器械所 水車器械所 煉鉄所(鍛工所) 鋳造所 木工所 製鉄所
厚別水車器械所 諸器械場の営業状況
三 物産局管理工場
篠路村醤油醸造所 札幌第一味噌醤油製造所 札幌第二味噌醤油製造所 製粉所
製紙所 製油所 馬具製造所 製革所 製網所 麦酒醸造所 葡萄酒醸造所
札幌紡織所 物産局諸製造所職夫例則
第四節 金融…254
一 開拓使の金融施策
拓殖資金施策 貸付会所 貸付会所の閉鎖 開拓使の市在金融 米穀金融
営業資金・建築資金の貸付 郵便局の金融取扱
二 民間の金融
三井銀行 その他の銀行 庶民金融 質屋 生命保険
第五節 官業時代の商業…259
一 明治六、七年の商況
市中の商い惣高調 市況不振 用達の店々始末
二 明治十年代の商況
市況回復への施策 市中商業地の景況 官業時代末期の不況 物資の流れ
第四章 周辺村落の展開と農業…270
第一節 村落の成立と拡充…270
一 諸村の成立
篠路村と早山清太郎 札幌・発寒・琴似村 明治三、四年成立の村 下手稲村の成立
雁来村の成立 上白石村の成立 山鼻村の成立と伏見の開拓 豊平村の成立
山口村の成立
二 人口と移住動態
諸村の人口と移住の動向 移民調査と〝定着〟
三 村三役と貫属取締
組頭から村三役へ 庚午移民と組頭 辛未移民の編成 村三役の普及
白石・手稲村と貫属取締 取締の役割 取締を巡る紛糾
第二節 村落の行政機構…295
一 副戸長制と伍長
副戸長の設置 白石村の伍組と伍長 伍長制の改変と廃止
二 新副戸長と総代、副総代
新副戸長と総代、副総代の設置 平岸村の副戸長問題 円山村の副戸長選考 兵村の副戸長設置
副戸長の兼務 村費 地価創定 総代、副総代の廃止 戸長の任命
三 戸長役場と戸長
戸長役場の設置 戸長役場と戸長 戸長の変遷
第三節 農業生産の開始…311
一 土地制度の整備と開墾の進展
土地関係諸規則の制定 地券の発行と地租の創定 開墾の奨励と勧農規則
二 新しい農業政策の推進
新しい農業の導入 農産物の買上 養蚕・製麻の奨励 開墾・営農の推進者たち
三 開墾から農業経営へ
農産の中心・札幌 諸村精農家の経営 札幌県下の農業概況
第五章 屯田兵制の採用…334
第一節 屯田兵制度の成立…334
一 兵制の導入
黒田清隆の建議 殖民方法概則と屯田兵例則 制定の事情
二 用地の選定
札幌二〇〇戸 琴似と山鼻
第二節 琴似・山鼻兵村の建設…342
一 兵村の施設
住区画 道路・用水路・風防林 兵屋 週番所 病院と学校
二 兵村の人びと
募兵 中隊編成 兵員と家族
第三節 兵役と授産…362
一 兵役の義務
平時の練兵 衛兵と警衛勤務 非常時の出兵 装備・施設
二 授産事業
開墾 桑樹養蚕 製麻製網 食用作物
第六章 教育の開始…377
第一節 初等教育の成立…377
一 市中初等教育の成立と発展
学制と奨学告諭 資生館の設立 市中筆算所と札幌学校の設立 第一小学校の設置
藻岩学校等の設立 師範附属小学校の設置
二 村落部初等教育施設の成立と発展
初期士族移住村 屯田兵村 その他の村落
第二節 地域と初等教育…387
一 初等教育の体制・内容の整備
教育体制 実業教育の奨励 学務委員と学区 就学の問題
二 学校経営の諸問題
補助金 協議費 授業料 学田 学校の経営
三 教員の問題
初期教員の養成 教員の配置 教員団体の結成
第三節 中・高等教育の開始…396
一 師範学校の設立
仮師範学校の設置 県立師範学校
二 高等教育機関の設立
留学生の派遣と開拓使仮学校の設置 札幌農学校の創設 札幌農学校の発展 札幌仮医学所
第七章 社寺の創基とキリスト教の宣教402
第一節 札幌神社および開拓地神社の創立…402
一 神仏分離と教導職制度
神仏分離と札幌 教導職の設置
二 札幌神社の創建
霊代の札幌奉遷 札幌神社の創建
三 札幌神社の発展と地域住民
社殿等の建築と官幤小社への昇格 例祭と近傍住民 札幌神社の活動 昇格願の提出
市中移転問題と遙拝所の建立 神輿の市中渡御
四 本府・村の成立と神社の創建
移住と神社 三吉神社の創立 集落等の成立と神社の創立
五 招魂碑・東雲祠等の創建
招魂碑の建立 祖霊社「東雲祠」の創建
第二節 寺院・説教所等の創立…415
一 基幹的寺院の創建
本府建設と寺院 東本願寺の開拓出願 東本願寺別院 曹洞宗小教院 中央寺
西本願寺別院 経王寺 新善光寺
二 村落寺院・説教所の設立
本龍寺 日登寺 説教所
三 寺院・説教所設立等に関する諸問題
各宗派の「布教」 創立補助と維持 檀家の区域
四 寺院・説教所の活動
説教の開始 監獄教誨
第三節 キリスト教の宣教開始…426
一 札幌宣教の背景
日本宣教の気運 アメリカ・プロテスタント諸教派の海外宣教 北海道への進出
二 W・S・クラークの伝道
最初の聖書研究会と洗礼式 聖書による徳育 イエスを信ずる者の契約 一・二期生の受洗
三 宣教師の巡回
札幌への進出 デニングの進出と撤退 メソヂストの宣教師たち フォーリー神父の巡回
正教会の伝教
四 札幌基督教会の設立
合同教会設立への気運 札幌基督教会の自立 新会堂建築と牧師按手礼問題
クラークの遺産
第八章 札幌県と札幌…451
第一節 札幌県の行政…451
一 開拓使の廃止と県制への移行
開拓使一〇年計画の満期 開拓使廃止の動き 開拓使官有物払下の出願 開拓使官有物払下事件
黒田開拓長官の辞職 三県分置と開拓使事業処分の案
二 北海道事業管理局の設置と札幌県の施政
三県分置の布告 旧開拓使事務・事業の移管 北海道事業管理局の設置 札幌県の組織
札幌郡区役所の改編 札幌県の施政
第二節 札幌区の再編と都市計画…473
一 札幌区の再編
札幌市街の区画改正 区画改正の方針 区画改正事業の概要
二 交通網の整備
幌内鉄道の完成 札幌周辺地域との連絡網の整備
三 札幌区内の生活基盤の整備
札幌市街大下水の開削 市街大下水の整備
第三節 移民政策と移住の進展…481
一 移住の新展開と士族移住
移住の新展開 福岡県士族と開墾社 開墾社の移住と窮乏 移住士族取扱規則の適用
山口県士族の山口村移住
二 会社・結社と農民移住
北海道開進会社 興産社と徳島県からの移住 開成社と厚別の信濃開墾
報国社と福岡県人の移住 山口・広島県からの移住 岡山県移民と愛育社
三 移住の展開
府県別の移住者数 困難な移住と開墾
四 諸村の動向
戸数と人口の増加 諸村の状況と生産高 白石村の動向
第九章 札幌生成期の社会生活と文化…507
第一節 草創期札幌の人びとの諸相…507
一 生業を求めて
住民構成(市中と村) 職業構成
二 食料の確保
米の確保 雑穀・その他 味噌・醤油・酒等 洋食と「食物改良」論
三 住宅事情と衣生活
住宅資金と住宅事情 貸家・空家の増加 官舎と洋式建築の導入 家屋改良 衣服の改良
四 市街と農村の様相
「開かれた」街と住民 市街と村の景観 日の丸・天長節 祭りと娯楽
五 不況と困窮する人びと
建設ブームのかげり 物価高と物資の欠乏 困窮する移民たち
第二節 アイヌの人びと…534
一 札幌本府とアイヌ
アイヌの聚落と戸口 聚落と戸口の変遷 本府建設とアイヌ労働
二 開拓使とアイヌ問題
アイヌの「解放」と救恤 授産事業
三 アイヌの「同化」政策と教育
「同化」政策 仮学校とアイヌ教育
四 対雁アイヌの人びと
移住の契機 授産事業 対雁教育所 伝染病と離散
第三節 開拓のなかの女性…549
一 移住から開墾へ
平岸村金山セイの場合 元仙台藩士片倉家従者の場合
二 製糸伝習工女と札幌製糸場の開場
富岡へ行った少女たち 私立水沼製糸所製糸女生徒 札幌製糸場の開業と工女呼戻し
三 女子教育の始動
開拓使女学校から札幌女学校へ 明治二十年代の女子教育
第四節 公娼制度の確立と人身売買…569
一 遊廓の設置
遊廓地の決定 「公然売女」
二 「官設」東京楼と「芸娼妓解放令」
「官設」東京楼 「芸娼妓解放令」 「解放令」の影響
三 公娼制度の確立と人身売買
公娼制度の確立 人身売買の実態
第五節 医療と災害への対応…582
一 衛生状況と医療施設
草創期の衛生状況 医療施設の設立と施療
二 伝染病とその対策
種痘 梅毒 その他の伝染病
三 コレラ対策と衛生取締
コレラの流行 衛生取締
四 災害と救済事業
火災 水害 蝗害・熊害 救済事業
第六節 文化活動の開始…596
一 文化的諸活動の開始
書画骨董会 豊水吟社など 開拓使の絵師たち 写真 開識社
二 新聞縦覧所と新聞・出版
新聞縦覧所の設置 札幌新聞の創刊 札幌新聞の性格 札幌新聞の廃刊 出版
第六編 道都への出発
第一章 北海道庁と札幌…609
第一節 北海道庁の設置と行政…609
一 三県一局制への批判と殖民局案
岩村検査院長と安場議官の意見 西郷・山県両卿と金子大書記官の見解 岩村と安場の殖民局案
西郷・山県と金子の殖民局案
二 北海道庁の組織と行政
北海道庁の設置 道庁機構の特性 道庁機構の変遷 地方行政機関の再編 殖民政策の転換
第二節 札幌の行政機構と自治への胎動…624
一 区行政と総代人会
郡区と町村 区役所 総代人会 区費
二 自治への胎動
自治のない区 議会をもとめて
第三節 札幌の都市計画…638
一 札幌の都市建設構想
札幌の都市建設計画 札幌への離宮設置案 市民意識の継承 都市景観に関するもの
生活環境の整備 市民意識の喚起
二 都市札幌の成長
開拓地から都市へ 市街地の拡大 札幌の景気と市街の拡大 二十年代の札幌の発展とその後
第四節 交通・通信の整備と治水…647
一 交通の整備
市外との連絡路の整備 交通網の整備 豊平橋の架換え 札幌・茨戸間、花畔・銭函間運河開削
運河跡の破壊
二 通信の整備
郵便の発達 電話の設置
三 札幌周辺の排水事業と豊平川の治水
札幌周辺の原野排水 新川の開削 豊平川の治水
第二章 商工業の進展…656
第一節 官営工場の払下げと民間企業の勃興…656
一 官営工場の払下げ
開拓使時代の払下工場
官有諸工場の処分
(1)札幌麦酒醸造場 (2)札幌製粉場 (3)札幌葡萄酒醸造場 (4)味噌醤油醸造場
(5)札幌紡織場(機織部) (6)札幌紡織場(製糸部) (7)札幌鉄工場 (8)札幌木工場
二 民間企業の勃興
酒類醸造場 活版印刷所 北海道製麻(株) 札幌製糖(株) 興産社(製藍業) 北海道電灯会社
硝子工場 谷骸炭製造所 処分後の諸工場の動向
第二節 商業の発展と流通機構の整備…671
一 商業の発展
北海道庁設置後の商況 区内職業別表
二 流通機構の整備
二十二・二十三年次の物価並びに給与 流通機構の整備
第三節 金融機関の発達と資本の動向…683
一 地場銀行の成立
民間銀行の助長 日本銀行札幌出張所の設置 北海銀行 屯田銀行 札幌貯蓄銀行
二 日清戦時下の金融事情
二十七年の金融 二十八年の金融
三 銀行以外の金融機関
無尽 生命・火災・海上等の保険 質屋
第四節 その他産業の動向…689
一 鉱物資源の開採
軟石・硬石の採掘 鉱物の調査と試掘 札幌鉱山監督署と北海道工業倶楽部
二 煉瓦生産の開始
煉瓦工場の生成 煉瓦の生産数
三 鮭・鱒の保護と漁業
種川の設定と鮭・鱒の保護 人工孵化場の設置 篠路村の漁業
第三章 周辺農村の発展と農業の振興…698
第一節 移民の増大と農村…698
一 諸村の発展
諸村の人口の増加 市街化する豊平村 月寒村の軍都への歩み 平岸村の開拓の進展
白石村と大谷地・厚別の発展 上手稲村と西野の開拓 下手稲村と軽川の発展 篠路村の発展
二 大農場の設置と小作移住の増大
道庁の設置と移住政策の転換 植民地の設定と貸下 農場の設置 小作戸数と小作移住の増大
三 移住者の出身府県
豊平村ほか五カ村の状況 東区の状況
四 拓殖・移住推進団体の活動
拓殖推進団体の設立 移住推進の団体・組織
第二節 周辺農村の行政機構…721
一 戸長役場と戸長
戸長役場の移転と分立 戸長の任免と村民との対立
二 村自治と総代人
総代人と名望家支配 代表的な総代人たち 村規約と自治 丘珠村と白石村の「自治」
三 諸村の財政構造
財政収入 財政支出
第三節 農業生産の定着…744
一 農業行政の展開と試験事業
道庁及び札幌農学校の指導・施策 排水と泥炭地改良 水稲作の奨励 農業の指導・奨励
各種試験場等の変遷
二 農業生産の状況
米麦生産の状況 作物の特産化 円山村の野菜 札幌村の玉ねぎ 新琴似・篠路兵村の大根
農産加工用原料の生産状況 果樹
三 畜産業の展開と林業
民営牧場 民有家畜数の変化 乳牛の増加と搾乳業 馬匹飼養 国有林木等処分
官有林原野貸下・払下 御料林 民有林・造林
四 農場と経営
混同農業の農場 興産社農場と藍作
第四章 屯田兵村の再編…772
第一節 新琴似・篠路兵村の建設…772
一 兵制の改正
士族授産 後期の兵村
二 兵員と家族
後期二兵村 募兵 兵員 兵役 家族
三 区画と施設
住区画 管理共用施設 道路・排水溝・風防林
第二節 兵村の土地…792
一 給与地
屯田用地 前期兵村の給与地 後期兵村の給与地 私有権
二 公有地
共同の財産 公有地の処分
第三節 兵村生活の諸相…803
一 兵員から村民へ
北の農村建設 自治の芽ばえ 家族教令 前期兵村の変貌 屯田兵制の終結
二 屯田兵制の評価
軍事的評価 殖民的評価 屯田兵魂と開拓精神
第五章 教育の充実…819
第一節 初等教育施設の増加…819
一 初等教育行政の転換
小学校規則及小学簡易科教則の制定 小学校教則 簡易教育規程
二 初等教育の発展
区内学校の設立と再編 村落部初等教育施設の増加 分校・分教場等 小学校の設立事情
私立小学校 幼稚園の設立
第二節 初等教育の諸問題…830
一 就学率と財政の問題
区の就学率 村落部の就学率 区の教育費 各村の教育財政 校舎の新・増改築 学校の経費
二 教育内容と教員等の問題
実業教育 修業年限と補習科の設置 教員の問題 教育勅語、「御真影」と奉置所
三 各種行事と教員等の団体
合同運動会・修学旅行 茶話会・同窓会の成立 北海道教育会札幌支会 小学校組合会
教育談話会
第三節 中・高等教育の発展…842
一 中等教育の確立
北鳴学校 北海英語学校 北星女学校 札幌尋常中学校
二 北海道師範学校の設置
北海道師範学校 簡易学科等の設置 教育研究
三 札幌農学校の発展
札幌農学校の道庁管轄 札幌農学校の文部省移管 各種学校 北盲学校
第六章 宗教組織の確立と信仰…854
第一節 札幌神社の昇格と公認神社の急増…854
一 札幌神社の昇格と活動
官幤中社への昇格 官幤大社への昇格 社号変更建言 札幌神社の活動
二 札幌神社崇敬講・祭典区等の結成と活動
札幌神社崇敬講の結成 崇敬講の活動と性格 祭典区の設置 祭典区の性格
祭典区の発展と活動
三 神社等の増加と公認神社の急増
神社等の増加 明治二十年代の公認神社 公認神社創出の方針 公認神社の急増と住民
四 神道主義の普及と招魂祭の区民主催
神道講習会 招魂祭の区民主催 教派神道の進出
第二節 寺院の活動と村落部寺院等の設立…868
一 仏教各宗派の布教と基幹的寺院
各宗派の布教 基幹的寺院の改築と移転 区内寺院の創立
二 村落部の寺院・説教所
村落部寺院の創立 龍雲寺の場合 長専寺の場合 説教所の設立
寺院・説教所の維持と僧職の生活
三 各宗派寺院等の活動
寺院等と行事 各宗派の仏教布教
四 各宗派の連合的活動
各宗派連合活動への動き 仏教各宗連合会の結成 札幌仏教青年会の成立と活動 顕正護国会
第三節 キリスト教諸教派の進出と教会設立…880
一 キリスト教をめぐる環境
欧化主義の後退とキリスト教攻撃 教会合同の挫折と神学論争 札幌市民の宗教的関心
二 札幌基督教会の消長と諸教派の進出
札幌基督教会の発展 札幌基督教会の沈滞 日本基督教会の教会建設 メソヂストと聖公会
組合教会の進出
三 伝道の「沈静」と活発な社会活動
「沈静」の到来 超教派の社会活動
四 教勢回復への胎動
正教会と掌院セルギイの来札 カトリック教会の動向 プロテスタント諸教会の教勢回復
キリスト教の定着と国家
第四節 民間信仰と宗教生活…901
一 碑など
境神としての地蔵 地域守護としての地蔵 山の神碑 地神 馬頭観音碑等
二 講などの成立
庚申講 大師講・太子講
三 信仰生活の諸相
旧暦 孟蘭盆会と盆踊り 葬儀の慣行 神仏混淆の信仰心
第七章 札幌進展期の社会生活と文化…912
第一節 明治中期札幌の諸相…912
一 生活の変遷
変わる食生活 高騰する地価と家賃 衣類の供給
二 都会生活の諸相
都市の風景 人口増加と物価高 開化のシンボル
三 家庭生活のあり方と風紀問題
「一夫一婦」の論 人口比率と「家」 私生児の問題 風紀取締
四 遊興・遊客の街
年中行事 まつりと遊興の世界 四季と遊覧 娯楽・遊楽の街と旅客
第二節 生活のなかの結社団体と国家…936
一 結社団体の勃興と諸活動
途上都市札幌 六グループの結社団体
(Ⅰ)社会啓蒙型団体の活動
学習・自己啓発 勧業・勧農
(Ⅱ)社会改良型団体の活動
社会改良・慈善・衛生 政治・社会問題等演説会
(Ⅲ)各種同好・親睦型団体の活動
趣味・愉楽 親睦・懇親
二 日の丸と天長節・紀元節
帝国憲法発布式 「御真影」下付 紀元節・天長節
第三節 日清戦争と札幌市民…959
一 日本赤十字社北海道支部の設置
日本赤十字社 篤志看護婦人会の設立
二 日清戦争の勃発と軍事援護
演習と出征 日赤及び篤志看護婦人会の活動 献金・献納 軍人家族保護会
三 戦勝祈願・祝賀と市民
戦勝祈願と追弔 戦況報告会 祝賀と歓迎
四 徴兵令と第七師団
徴兵令と徴兵検査 第七師団の設置と入営 月寒村民と兵営
第四節 労働者と農民…972
一 さまざまな職業と互助組織
職業構成 同業組合の勃興
二 労働者の実態
製麻会社 札幌製糸場等 職業斡旋業の出現
三 人身売買の実態と廃娼論のゆくえ
薄野・密売淫問題 廃娼論 移転論の台頭
四 農家の実態
養蚕農家 亜麻等特約農家 副業
五 細民の創出と労働者の救済
細民の創出 労働者救済会
第五節 都市衛生の整備と災害…989
一 進む医療施設と保健衛生
札幌病院 私立病院及び開業医 産婆養成 清潔法の実施
二 塵芥処理等と墓地の整備
ごみの処分 便所改良と公設便所 下水の整備 墓地と火葬場
三 伝染病とその対策
伝染病 伝染病対策 衛生思想の普及
四 火災対策と除雪
火災 消防組 除雪
五 水害とその他の災害
三十一年大洪水 救助活動 熊害 雪中行軍の遭難
第六節 文化・出版の興隆…1012
一 文化的諸活動の台頭
新聞小説 短詩型文学 書画骨董会等 音楽 白石村同攻会・青年協会
二 日刊新聞の創刊と出版文化
北海新聞の創刊 北海道毎日新聞の創刊 道毎日の発展 道毎日の編集方針
北門新報 北海民燈 北海日々新聞 北海時事 発行部数 新聞の発行停止
結社団体等の出版 書店と出版
図版・写真・表組一覧…1047
題字 中野北溟
(書家・日展審査員)